トラック事故

15秒未満の危険な “マイクロスリープ(瞬眠)” ドライバーの予兆をキャッチで事故防止 広島大

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ひとたび起こると特に大きな被害となるのが、トラックの事故です。広島大学の研究グループが、トラックドライバーの居眠り運転事故の直前に起こっている現象を明らかにしました。2016年3月、山陽道・八本松トンネルでトラックが渋滞の列に突っ込んだ事故―。2人が亡くなり、多くの人がけがをする甚大な被害が出ました。トラックのドライバーは過労状態で居眠りをしたまま、事故を起こしました。トラックは車体が大きく、重量もあるだけに事故を起こしたとき、より大きな被害を引き起こしてしまいます。そのトラックのドライバーの居眠り運転事故の実態について研究成果を発表したのは、広島大学 大学院 医系科学研究科の研究グループです。広島大学 大学院 医系科学研究科 塩見利明 教授
「居眠りとは、いったいどうなっているのか。みんな、事後報告で、本当の実態を見た人はいない」広島県内の運送会社の協力のもと、2016年4月からの5年間で実際に起きたトラックの居眠り運転事故52件のドライブレコーダーを分析。すると、居眠り運転事故の直前には、危険な “運転中のウトウト” の状態、15秒未満の睡眠である「マイクロスリープ(瞬眠)」が頻発していることが分かりました。そして、そのマイクロスリープ(瞬眠)が頻発する前には、目をつぶるなどの目元以外にも、体全身に兆候が見られることが明らかになりました。事故の直前、1分間の流れはこうです。まず、眠気を覚まそうとストレッチや体をたたくなどの「① 抗眠気行動」が起こります。続いて、眠気が強くなると抗眠気行動が減少し、1秒以上目を閉じるなど「②マイクロスリープ」が何度も表れるようになります。その後、蛇行運転などの「③車両挙動異常」をきたし、事故が引き起こされます。広島大学 大学院 医系科学研究科 熊谷元 准教授
「(事故直前の行動は)段階的に変化する特徴があることから、トラックドライバーの全身像と車両挙動を同時にモニタリングすることが居眠り運転事故防止には重要」研究グループは、この研究成果を、眠気によって起こる体の異常を早めに検知するセンサーの開発などに役立ててもらうことを期待したいとしています。

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rcc/461796

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