愛知県飛島村で9日夜、8歳の女の子が1人で犬の散歩中に大型トラックにはねられ死亡しました。こうした事故を防ぐためにトラックの死角を知ることが大事です。
事故は9日午後9時10分ごろ、愛知県飛島村大宝のコンビニ前の歩道で起きました。
警察によりますと、はねられたのは愛知県弥富市稲荷の小学3年、竹内陽妃さん(8)。
竹内さんは病院に運ばれましたが、約2時間後に死亡しました。
竹内さんを知る人
「明るくていい子だった。『こんにちは』と(あいさつしてくれる)」
竹内さんの自宅は、現場から約1.5キロ離れた場所にあり、当時は1人で犬の散歩をしていました。
事故現場の近くに住む人
「コンビニに入るため大型トラックが結構きますので、私も通るときに両方(人もトラックも)止まってから動く」
コンビニの駐車場に入る大型トラック。
事故直後の様子を現場近くの防犯カメラが捉えていました。
警察は、大型トラックを運転していた榊泰雄容疑者(60)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕。
榊容疑者は調べに対し、容疑を認めています。
竹内さんが通っていた小学校は10日朝に臨時の全校朝礼を行い、黙とうをささげるとともに、交通安全についての話をしたということです。
トラックの「死角」に注意
大型トラックと接触事故が起きてしまう要因の1つとして、運転席から見えない「さまざまな死角」があげられます。
「京都府トラック協会」が作成した、トラックの運転席から“どれだけ人が見えるか”を検証した動画では、ミラーに人が映らない死角があることを説明しています。
歩道を歩く人などがこの死角に入ってしまうと、左折時の巻き込み事故の一因になることももあるといいます。
特にスピードが出やすい自転車は、注意が必要だということです。
また、トラックの前方にも死角があります。
大人でもしゃがんでしまうと、運転席からは見つけることができなくなってしまうため、特に背の低い子どもは注意が必要です。
死角があることを理解して、トラックに不用意に近づかないなど、子どもたちと安全について考えることも大切です。
7歳と8歳の交通事故が多い
全国で1年間に歩行中、交通事故にあって亡くなったり、けがをしたりした子どもの人数を年齢別に示したデータで3歳から12歳までを見てみると、5歳から6歳のタイミングで2倍以上に増加しています。
さらに7歳では676人、8歳では600人と多くの子どもが交通事故に巻き込まれています。今回、事故で死亡した女の子も8歳でした。
愛知県内のいくつかの警察署は、小学校区ごとに「安全マップ」を作成しホームページに公開しています。
このマップでは実際に事故が起きた交差点や車に注意すべき場所が示されていて、学校の周りでどこに注意したらいいのか確認することができます。
(4月10日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ+』より)