車事故

福岡県内で死亡事故急増 知られざる車の仕組みも

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まず、こちらの数字をご覧ください。

「交通事故死亡者数103人(去年)」

去年1年間、福岡県内で起きた交通事故によって亡くなった方の数です。

おととしと比べるとその数は28人増えています。

今年に入っても、すでに13人が亡くなるなど死亡事故は相次いでいます。

去年起きた死亡事故のうち2割は歩行者による横断中の事故。

取材を進めると、横断事故の特徴と車のある構造の関係が見えてきました。

私たちが行った自動車学校での「ある実験」車のヘッドライトをロービームにした時の見え方を比べてみました。

車の運転席から見て直線道路のおよそ35メートル先で左と右に人が立っています。

服装は同じですが、右に立っている人の姿はほとんど見えません。

国土交通省などによると、対向車の運転手に直接ライトが当たらないよう、ロービームの時、右側のライトの光は低い位置に届いています。

対向車のヘッドライトに照らされて歩行者が見えなくなることを防ぐ仕組みで、国交省の保安基準で定められています。

しかし、左と右のヘッドライトが照らす高さの違いから、道路の右から横断する歩行者を見落としてしまう可能性が指摘されています。

福岡県自動車学校の井上心平・教習指導員は、「交通事故の原因は認知ミスが60%を占めている」と話しています。

福岡県警のデータでは、去年県内で、横断中に亡くなった25人のうち、8割以上が車から見て、左に向かって道路を渡っていました。「事故防止の第一は危険予測が大前提です。いかに早く発見できるかがポイントになってくるかと思います」「歩行者が飛び出してくるかもしれない」「ブレーキが間に合わないかもしれない」

自動車学校では危険を想定しながら走る”かもしれない運転”や対向車がいない場合にはヘッドライトの高さに差がないハイビームの活用も指導。

警察では、歩行者に反射材の着用を呼びかけています。「歩行者側も運転手に気づいてもらうことが大事」

たすきタイプやストラップタイプ、ブレスレットタイプなどさまざまな種類があるので、ぜひ着用を。

死亡事故発生の時間帯は、朝(午前4時〜午前6時)・夜(午後6時〜午後10時)に死亡⇒53人で死亡者全体の半数。日没もしくは日没前後の時間帯が多い。

警察は、人が動く時間帯、かつ、ものが見えにくいというのが大きな要素の一つ。より注意しなくてはいけない時間帯としています。

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