概要欄
北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン、19トン)」が沈没してから5月7日で2週間。いまだ行方不明となっている12人を捜索するため、海上保安庁が契約した民間会社の作業船が5月7日、北海道網走港を出港し現場海域に向かいました。
いまだ行方不明の乗客乗員12人の捜索は、7日も海保の巡視船や航空機などで続けられていますが、新たな手掛かりは見つかっていません。
事故現場付近の捜索は、4月28日以降、行方不明者を発見できておらず、海保は、北方領土、国後島東側の海域まで範囲を広げています。
丸山 純平 記者:「5月2日に鹿児島港を出港した新日丸が、いま網走港に入ってきました…」
カズワンが沈没した海域に近い網走港に入港した「新日丸」。
新日丸は、深い海に潜って作業ができる専門業者の作業船で、遠隔操作のできる無人潜水機(ROV)を海中に入れ、水深115メートル付近に沈没したカズワンの船体周辺や船内を詳しく調べ、行方不明者を捜索するということです。
新日丸は、先ほど新たに関係者9人を乗せて、網走港を出港しました。乗組員の入れ替えを行いました。7日夜にも現場海域に到着する見通しで、8日朝から本格的な捜索を始めるものとみられています。
(KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字)