新潟市秋葉区で大型トラックのタイヤが突然外れる脱落事故がありました。一歩間違えば人の命も奪いかねない事故。まもなくタイヤ交換の時期を迎えますが、改めて注意が必要です。
【ドライブレコーダー】
「おお、タイヤ転がっている。怖い、怖い、怖い…」
走行する車のドライバーが思わず声を漏らしたこちらの映像。跨線橋を下り、右折した車の後ろに見えたのは、勢いよく坂道を転がる2本のタイヤでした。
【通報した目撃者】
「タイヤが転がっている…」
3月6日午後2時半前、目撃者からこう通報があったのは、新潟市秋葉区にある跨線橋。タイヤはこの跨線橋を走っていた10トントラックの左後輪から外れたものでした。
【記者リポート】
「トラックのタイヤは、こ線橋を降りてきたあの辺りで外れ、歩道を通って下に転がりました。昼間ですが、跨線橋周辺は車通りが激しいです」
車を運転していたドライバーは恐怖を感じた当時の状況を振り返ります。
【ドライバー】
「すごい速さだったので、自転車でもないよなと思ってよく見たらタイヤだった。やっぱりトラックなので(タイヤは)かなりでかいというか、本当に人に当たったら間違いなく死ぬとか、大事故につながる大きさだったと思う」
幸い、ケガ人はいませんでしたが…
【記者リポート】
「転がってきたタイヤのうち、1本は中央分離帯のポッドにあたり、もう1本は川の中に落ちてしまったということです」
一歩間違えば人の命も奪いかねなかった脱落事故。
札幌市では去年11月に軽自動車の前輪が外れ、歩いていた4歳の女の子に直撃する事故が発生しています。
今回、10トントラックからタイヤが外れた原因は捜査中ですが、トラックの運転手は当時の状況について…
【トラックの運転手】
「突然、ガクッとなった」
警察によりますと、車とタイヤを固定するナットは壊れておらず、タイヤ自体は去年9月、業者に依頼して交換した冬タイヤだったということです。
ただ今回、脱落した左後輪は車両の走行によるダメージが蓄積されやすいとされていて、昨年度発生した車輪の脱落事故140件のうち、9割が左後輪の脱落でした。
まもなくタイヤ交換の時期を迎えますが、昨年度の車輪脱落事故の半数はタイヤ交換後1カ月以内に発生。
さらに、自らタイヤを交換していたケースが全体の半数を締めています。
自らタイヤを交換する場合には正しい方法で行うことが求められるほか、業者に交換を依頼した場合でも定期的なタイヤの点検が重要です。