県警は今年度からある専門部隊を発足させました。
それは自転車の取り締まりに特化した部隊。
県内では去年1年間でおよそ300件の自転車が絡む事故が起きていて県警が取り締まりに本腰を入れました。
野々市市にある交通機動隊の訓練場で行われたのは…
警察官の実演:
「運転手さん止まってください」
「なんすか、危ないじゃないですか」
「ブレーキどうされました?」
「邪魔だったんで買った時捨てました」
「制動装置の不良自転車運転ということで検挙します」
法令違反の自転車を見つけた場合、どう取り締まればよいかの実演です。
県警は今年度から自転車などの取り締まりを専門に行う部隊を発足しました。
交通機動隊 神野智紀警部補:
「悪質、危険な自転車の取り締まりを行い県民の安全、安心の確立に努めてまいります」
県警によりますと県内では去年1年間で前の年に比べて19件多い299件の自転車が絡む事故が起きていて負傷者は296人にのぼっています。
自転車が絡む事故の7割は自転車側に法令違反がありました。
そのため県警は自転車の取り締まりに本腰をあげることにし専門部隊を立ち上げたのです。
警察官:
「ブレーキがついていないこと自体が違反になりますのでなおしてこの自転車乗りますか?それともそもそも乗らないですか?」
「面倒なんで車使いますもう捨てますわ」
指導官:
「聞くポイントとしてはブレーキがないことを知っていたかどうか」
「(ブレーキを)直していくのか捨てててしまうのかということをしっかり聞いてください」
また、自転車を取り締まる上で機動力を高めようと交通機動隊では従来のパトカーや白バイに加えて警察官自ら「自転車」に乗って取り締まりをするということです
。
交通指導課 宮務次席:
「(自転車は)手軽である一方でしっかりと法律を守っていただくことが安全安心につながりますので厳正に取り締まりをしてしっかりと県民の安全安心を確保できる環境に努めていきたいと考えております」
この専門部隊は交通機動隊員の4人と県内にある12の警察署から交通課に所属する警察官が1人ずつ参加し、県内全域で取り締まりを強化する方針です。