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北米“貿易の要衝”で…コンテナ船が衝突し橋崩落 国際物流への影響も【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年3月27日)

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 アメリカ東部で、コンテナ船が橋脚に衝突して橋が崩落しました。北米の主要な港での大規模な事故で、国際物流への影響が懸念されています。

■わずか10秒ほどで…橋崩落の瞬間

 事故が起きる直前の橋を捉えた映像です。よく見ると、トラックなど車のライトが見え、橋を渡っている様子が分かります。

 橋の左下に注目すると、ゆっくりと近づいて来る大きな船の影が見えます。そして、船は橋脚にそのまま激突。一気に橋がすべて崩れ落ちてしまいました。その間、わずか10秒ほどです。

 事故が起きたのは、日本時間の26日午後2時半ごろ。アメリカ・メリーランド州ボルティモアで、航行中の大型船がパタプスコ川の河口に架かる橋にぶつかり、崩落しました。

 崩れ落ちたのは、1977年に開通した「フランシス・スコット・キー橋」。片側2車線で、およそ2.5キロ。橋を通る高速道路はボルティモアを囲む環状道路で、地域の主要な交通路です。

 その下は船がボルティモア港から大西洋に出られる唯一の航路で、大型の貨物船が行き交う場所でもあります。

物流・貿易研究所 木村徹さん
「(ボルティモア港は)北米東岸の主要港の一つです。特にコンテナ船や自動車専用船が多く入港しております」

■国際物流影響も「他の港が混雑するので…」

 そんな交通の要衝で、なぜここまで大規模な事故になってしまったのでしょうか?

 1箇所の橋脚にぶつかったにもかかわらず、すべてが崩落した橋について専門家は次のように話します。

宮崎大学工学部 森田千尋教授
「橋の長さを確保するためには、こういったトラス構造などが採用されていると思います」

 トラス構造とは、複数の三角形による骨組みのこと。その形にすることで、橋全体に安定感が得られるといいます。しかし…。

森田教授
「逆にいくつかの部材が壊れてしまうと、一気に崩落してしまうということが起きるかと思います」

 今後、陸の物資輸送以外にも影響が広がる可能性があります。

木村さん
「(復旧が遅くなると)ここに入港する予定の船が他の港に入港することになります。そうすると他の港が混雑をしてしまいますので、そこで北米全体の貨物の遅れが生じる恐れがあります」

(「グッド!モーニング」2024年3月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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