北海道八雲町の国道でバスとトラックが衝突し5人が死亡した事故で、センターラインをはみだしたとみられるトラックの運転手が事故の前に体調不良を訴えていたことがわかりました。
八雲町で高速バスとトラックが衝突し、5人もの命が奪われた事故から10日。
新たな事実が明らかになりました。
警察によりますと、養豚業者「日本クリーンファーム」のトラックを運転していた梶谷誠さんが、事故の前、勤務先の関係者に体調不良を訴えていたということです。
19日、取材に応じたこの会社の社長は、梶谷さんの健康状態についてこう話していました。
日本クリーンファーム吉原洋明社長）
「健康チェックとしては、本人からは特に問題ないと聞いていた」。
ところが、28日、再び取材に応じた勤務先の社長は当時の話から一転、当日の健康状態を把握していなかったとしました。
日本クリーンファーム 吉原洋明社長）
「19日（事故翌日）にここでコメントした時は、当日の健康状況は確認できていなかった。その時は、直近の3か月の（勤務）状況をすぐに調べてもらいました。時間外も多かったわけではなかったので過重労働に当たることはなかったという意味で答えさせていただいた」。
警察は梶谷さんが運転するトラックが何らかの原因で対向車線にはみ出したとみて、過失運転致死傷の疑いも視野に、体調不良との関連も含め捜査しています。
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