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【解説】“春の事故”に注意…今年は大人も含め交通事故の死者数が増加も『知りたいッ!』

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ゴールデンウイークも始まった中で不慣れな道を運転する人も多いと思いますが、事故に遭わない、起こさないためのポイントがこちらです。

◇子どもの事故 “慣れ”で
◇今年は交通事故“増”
◇ゴールデンウイークに事故が多いワケ

以上の3点について詳しくお伝えします。

■小学生の歩行中の事故…5月は「一人歩きデビュー」と“慣れ”で増える傾向

内閣府の「交通安全白書」によると、2017年からの2021年までの5年間で、歩行中に事故に遭い、亡くなったりケガをした小学生の数は、4月、5月、6月と増えて、6月が一番多くなります。
学年別で見てみると、やはり学年が小さいほど死傷者が多く、特に1年生は、4月は49人だったのが、5月には63人と14人も増えています。6年生に比べると、1年生は約8倍となっています。
小学1年生は、これまで保護者と行動することが多かった子が、この時期に「一人歩きデビュー」するタイミングです。入学したての4月は緊張感を持って過ごしていく。ただ、これが5月に入ると、どうしてもちょっと慣れてしまって、結果、安全確認がおろそかになりやすい、事故のリスクが上がるということです。

■小学生が事故に遭うタイミング…圧倒的に多い“登下校中”

歩行中の小学生の事故についての統計があって、事故に遭うのは登下校の時が多いです。内閣府の「交通安全白書」によると、2017年からの2021年までの調査期間で、「登校中」と「下校中」に事故に遭った割合は34.8%と圧倒的に多く、その次が「遊んでいるとき」の18.0%となっています。

【小学生が事故に遭ったタイミング】
◇登校中:10.8%
◇下校中:24.0%
◇遊戯:18.0%
◇訪問:11.8%
◇買物:7.5%
◇観光・娯楽3.8%
◇散歩:3.1%
◇学業中:0.2%
◇その他:20.5%
◇調査不能:0.2%

■今年は大人も含めて交通死亡事故が増加傾向…ゴールデンウイークは例年に比べて交通量も増加の予測

こうした通学路や生活路での事故をなくそうと、横浜市ではこんな取り組みが始まりました。

今年の3月下旬に公開されたのが、「横浜市こども・交通事故データマップ」です。これは2017年から2021年までの過去5年間に市内で起きた小中学生が関係する交通事故、約2500件の発生場所と概要が見られるマップです。
こうした通学路や生活路での事故をなくそうと、横浜市ではこんな取り組みが始まりました。

今年の3月下旬に公開されたのが、「横浜市こども・交通事故データマップ」です。これは2017年から2021年までの過去5年間に市内で起きた小中学生が関係する交通事故、約2500件の発生場所と概要が見られるマップです。
そもそも今年は小学生だけでなく、大人も含めて交通死亡事故が増加傾向にあります。警察庁によると、ここ10年間、減少傾向だった交通事故の死亡者の数は、1月から3月の間で613人。3月末の時点ですでに去年の562人を50人以上、上回っています。
専門家によると、今年は新型コロナの自粛明けということもあって、お出掛け欲も高まっているとみられていて、そんな中で迎える今年のゴールデンウイークは、例年に比べて交通量が増えるとみられています。

1日、ガソリンスタンドでドライバーや同乗者を取材するとこのような声が聞かれました。

都内の実家へ(50代)
「せっかくの大型連休なので実家に帰ろうかなと。だいぶ渋滞するかなと思っている」

茨城県へ(20代)
「国営ひたち海浜公園まで長い距離を走るので不安」

栃木・日光へ家族旅行(60代)
「無理して運転しないように交代しながら休憩しながら。連休になると運転不慣れな方もいるみたいなので、余計気をつけて運転して」

初心者マークをつけたドライバーは――

初心者ドライバー 神奈川・江の島へ
「免許取り立てで、混んでそうで怖い。(サービスエリアには)小さい子とかもいそうで怖い」

■ゴールデンウイークに事故が多い理由は…専門家「1時間に1回は休憩を」

交通事故の鑑定を行っている交通事故鑑定ラプターの中島博史氏によると、ゴールデンウイークに事故が多い理由は、「道路環境」「ドライバー」それぞれにあるといいます。

まず「道路環境」です。やはり、高速道路や幹線道路などの交通量が普段よりどっと増えます。その一例が茨城県の「国営ひたち海浜公園」で見頃になっている「ネモフィラ」、これを目当てに起きる“ネモフィラ渋滞”というのが予測されています。
東京方面から向かう場合、「常磐道」から「北関東道」に入る「友部ジャンクション」付近の混雑が激しくなるため、NEXCO東日本は「北関東道」に入らず、「常磐道」を直進して、北側のルートでぐるっと迂回(うかい)するような行き方の利用を検討するよう呼びかけています。

さらに、高速道路を下りてからも注意が必要です。「特に地方の行楽地の周辺は道路の整備が必ずしも行き届いてなかったりする場合もありますので、そこに交通が集中すると事故が起きやすい」と中島さんは指摘しています。
続いて、ドライバー側のリスクです。そもそも休みにお出掛けとなるとテンションが上がります。気持ちが浮つきがちになり、その分、注意が散漫になります。見慣れない景色を見たり、行き先の看板を探したりしてきょろきょろ見回すことも増えるでしょう。

そもそも行楽地へ行くということは、普段通い慣れていない道路を運転することが多いと思います。いつも以上の注意力が必要です。そのためには適度な休憩が必要で、中島さんは「1時間に1回くらいは運転を休憩してください」としています。

さらに「あっちも見たい! こっちも見たい!」と予定を詰め込みすぎていませんか。中島さんによると、「旅行の時には“行ったからには”とついつい過密スケジュールになりがちだ」といいます。「出発前には、渋滞や休憩時間も加味して余裕のあるスケジュールを組んでおくことが何よりの基本だ」ということです。

   ◇

この時期、生活道路では新しい日常に慣れて油断している子どもたちがいます。そして、行楽地や大型施設の駐車場には、うきうきした子どもたちがいることに実感あると思います。家族による子どもたちへの指導、ドライバーの心構え、いずれも不可欠です。
(2023年5月1日放送「news every.」より)

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