悪質な自転車の運転に対して反則金の支払いを求める道路交通法の改正案が閣議決定されました。成立すれば2年後の2026年までに実施されます。
(大野雄一郎アナ)
「信号が変わったんですが、ヘッドホンをして片手にはスマホを持って運転しています」
「両耳にイヤホンをしながら運転しています。赤信号を自転車で渡っていきます。完全に信号無視ですね」
こうした事態に、政府は5日道路交通法の改正案を閣議決定しました。自転車の交通違反に反則金を科す、いわゆる”青切符”の導入をめざします。
対象は「信号無視」や「右側通行」「一時不停止」「携帯電話を使用しながらの運転」など110種類を超えます。
違反するとそれぞれ反則金を納めなければなりません。
年齢は、交通ルールに関する最低限の知識があると判断できる16歳以上としています。
また、改正案では「酒気帯び運転」や「あおり運転」は刑事処分の対象となる”赤切符”としました。青切符より重い位置づけです。
警察庁によると自転車が関係する交通事故はおととし全国で約7万件。死亡や重傷事故のうち、約7割が自転車側の違反によるものでした。
この”青切符”の導入に、街の反応は・・・・
(30代)「いいんじゃないですか。みんな気をつけるようになるんじゃないですか、やっぱり。お金払いたくないから」
(30代)「乗り物に関しては切符は切ってもらわんと。歩いてる人間からしたらいつ事故が起こるか分からないし」
(10代)「学校行くときとか曲聞きながら行きたいけど、青切符切られるならやめたほうがいいかな」
一方でこんな意見も。
(50代)「そこまでちゃんと取り締まれるのか。この人はよくて、こっちはダメってそういうのおかしな話でしょ」
(40代)「教習じゃないけど、制度を自分たちも理解できるようにしてから切符を切ってほしい、切るなら」
制度を導入する前に、交通ルールを改めて学ぶ機会を設けてほしいという意見もありましたが、“青切符”が悪質な自転車の運転に対し、一定の「抑止力」になるとの期待もあるようです。
“青切符”を切られる前に、今一度、交通ルールを確認し直すことが重要になりそうです。
(『newsおかえり』2024年3月6日放送分より)