電車事故

《検証》遮断機・警報機なし踏切の死亡事故から考える 特有の事情があるからこそ日ごろからの意識が重要 (22/04/06 19:10)

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4月5日に福島県福島市で起きた、福島交通飯坂線の踏切で軽自動車と列車が衝突した事故。車を運転していた65歳の女性が亡くなり、同乗者の女性が重体となっている。

軽自動車は、通称・飯坂街道を福島市方面から飯坂方面に向かっていた。
道路を右折し踏切を渡っているときに、同じく飯坂方面に向かっていた列車と衝突した。

福島駅から飯坂温泉駅までの9.2キロを結ぶ福島交通飯坂線。
その間に踏切は70ある。そして3分の1以上にあたる26カ所が『第四種踏切』といわれる、遮断機も警報機もない小さな踏切。

小さな踏切での事故は、これまでも繰り返し発生してきた。
【全ての踏切に遮断機・警報機をつけられないのか】・・・実現するには難しい事情がある。

電波で作動させる遮断機・警報機は、短い間隔で設置すると混線が起き正常に作動しにくくなる。設置にかかる費用も莫大。さらに、踏切が大きくなると電車が通るたびに道路では渋滞が発生するほか、小さな踏切が地域住民の生活道路にもなっているため利便性も下がる。

付近住民のなかには、自己負担で線路の様子が分かるミラーをつけた人もいるという。
生活に必要だからこそ、より注意を払って使うことが求められる。事故が起きた直後だけ気を付けるのではなく、常日頃の意識が重要となる。

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