自転車事故

ヘルメット非着用時の致死率は着用時の約3倍 子どもの自転車事故防ぐには【解説】|TBS NEWS DIG

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15日、横浜市で自転車に乗っていた小学5年生の女子児童が転倒直後に乗用車にはねられ、死亡する事故がありました。子どもの自転車事故はどうすれば防ぐことができるのか、気を付けることは何か考えます。

■自転車側 ルールを守って走行し転倒… 自動車側は難しい判断

井上貴博キャスター:
15日午後3時半過ぎ、戸塚駅から2キロほど離れた片側一車線で、交通量が多い場所です。

小学校5年生の女の子は、1人で自転車に乗っていました。左側の歩道です。
車は時速50キロほど。この道路は、40キロ規制。
歩道を走ってるときに転倒し、はずみで車道に飛び出した。
そして、後ろから来た乗用車に衝突。その後、死亡が確認されました。

何のはずみかはわかっていないが、女の子はガードレールがない場所で転倒した。ヘルメットはかぶっておらず、頭は車道側。
ドライバーは急ブレーキをかけましたが、間に合わなかった。

このとき、右にハンドルを切っていたとしても事故になってしまう。大変難しい判断だったんだろうとは思います。

自転車の基本的なルールとして、原則としては車道を走行する。
ただ、13歳未満の子どもと、70歳以上の高齢者は、歩道走行することが可能となっている。

ですので、この女の子も、歩道を走行していたことは、ルール上、全く問題ないこと。

■「どちらも気の毒」 いったい、どうすればよかったのか…

警察による注意喚起としては、保護者に繰り返し、交通ルールを指導するよう呼びかけていました。
ドライバーに関しても、死亡・重傷事故の約76%が対自動車であるということで、ホームページや講習など注意を促すことは継続的に行っている。

近隣住民「車の交通量が多く、歩道を走る自転車が多いが、歩道を歩く人も多いので、すれ違うのも大変。幼い命がなくなり悲しい」

ネット上の声「私も車を運転するが、突然自転車が転倒したら避けるのは難しいと思う」

ネット上の声「どちらも気の毒」

ネット上の声「せめてガードレールがあれば…」

ホラン千秋キャスター:
道路によっては、車両の出入りなどでガードレールを設置できない場所もありますので、そういったところで転倒してしまった場合、どうやって命を守っていけるのか、難しい部分もあります。

萩谷麻衣子 弁護士:
おそらく女の子は、いつもの道、歩道を普通に走っていて、それで事故にあってしまった。決して危険走行をしていたわけじゃないと思う。親御さんにしてみれば、小学校5年生ぐらいになると、親がいつも一緒に付き添っているわけにもいかないし、一緒にいたとしても防げたのかというと、本当にどうしたらいいのか…。13歳未満は自転車で歩道を走ることができるが、それでも歩道の車道寄りを走行することになってる。この子も、車道寄りを走っていたとしたら、もう何とも言いようがない。

■ヘルメット着けないと交通事故の致死率 約3倍 4月から着用が努力義務に

井上貴博キャスター:
ヘルメットについて、4月1日から、大きくルールが変わります。
改正道路交通法で、自転車に乗るすべての人、年齢に関係なく、ヘルメットを着用することが“努力義務”になります。
ヘルメットを着けていなかったときの致死率は、ヘルメットを着けていたときの約3倍です。

子どもの自転車事故発生状況について(2022年、警察庁)、「出会い頭」が最も多く253件。

次に多いのは、「車両単独」の事故です。

車両単独の例:
スピードを出して道路に飛び出し、停止できずに衝突する。
傘などが車輪に絡んで転倒。
タイヤのパンクなど不具合で転倒。

こういった車両単独の事故が、子どもの場合は多い。

歩道走行の危険ポイントとして、「段差」がある。
段差があるために、車道から歩道に乗り上げる際に、転ぶ危険性が高い。

しかし、段差が必要という側面もあります。
視覚障害者にとっては、歩道と車道の境目を認識するために、あえて段差を残しておくことが重要。

警察としては、歩道の直前で一時停止し、歩行者や段差に注意を促す、としています。

萩谷 弁護士:
段差がスロープになってるところもある。スロープはものすごく滑りやすい。
3回くらい転んだことがある。私の身近で、自転車に乗り慣れてる人でも、スロープで転ぶことがある。一度、自転車を降りるなど、注意しないといけない。

ヘルメットについても、先ほど努力義務とありましたが、全員つけないといけないが、つけなくても罰則はありません、という意味なんです。しかし、命を守るという意味でとても大事ですし、万が一ヘルメットを着けずに交通事故にあって、損害賠償請求をしようと思ったときに、ヘルメットを着けていないということが過失ととられて、賠償額を減らしてされてしまう可能性もある。やはり全員が身を守るという意味でも、着けるべきだと思います。おしゃれなヘルメットなども出てくるといいなと思います。

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