ビッグモーターについての新たな疑惑です。「事故につながるから修理してください」客にそう伝え、必要のない修理をすすめたり、交換する必要のないパーツを交換していた疑いが浮上しました。
■「事故につながる」必要ない修理すすめたか
整備会社を営む男性
「やっと明るみに出たかなという感じですね」
愛媛県・松山市で自動車整備会社を営む男性のもとには、5年ほど前から、ビッグモーターで修理を勧められた客からの相談が複数寄せられていたと証言します。
整備会社を営む男性
「『ここを修理しないと事故につながるから早急にしてください』と言われたんだけど、この見積もりを見てほしいとうちのほうに(相談があった)。確認したところ、見積もり箇所は全然悪くないと」
相談に訪れた客たちが利用していたのは愛媛県内のビッグモーターの3店舗で、ある共通点があったと言います。
整備会社を営む男性
「オイル交換を無料なり100円なりという形で『安価にします』ということで(車を)持って行って、『そこが悪い』と言われて見積もりを持ってこられたというパターンがほぼほぼ全部だった」
ビッグモーターが、「修理が必要」と示した箇所は、タイヤ回りの接続部分を保護する「ブーツ」と呼ばれるゴム製のパーツだったということです。
整備会社を営む男性
「大体3万円~3万5000円くらいの見積もりになっていました。結局確認したところ、そこは全然問題ないと。通常ですとオイル交換作業という別の作業で来ているお客さんなので、依頼とは別の箇所になりますので、きちんと悪くなっている箇所をお見せしてから『こういう見積もりを作りました』とご案内するのが普通」
■”まだまだこれから”という走行距離で… 車検で高額見積もりか
さらに、ビッグモーターがおこなった車検の記録にも、不自然な点があったと指摘します。
整備会社を営む男性
「ビッグモーターで前回車検した整備の明細と記録が入っていたが、走行距離1万4000キロ。”まだまだこれから”という走行距離だったが、あり得ないくらい高額な見積もりと、前と後ろのブレーキのシール部分を修理した明細が出てきた。13万円ほどの見積もり。『これは(修理)いらないよね、この走行距離だったら』というものが入っていた」
こうした疑惑について、ビッグモーターはJNNの取材に対し「現在、事実関係を調査しております」と回答しています。
自動車整備会社を営む男性は、一連の問題が、業界全体に大きな影響を及ぼしていると話します。
整備会社を営む男性
「業界一位の大手になっているのなら、業界全体の信頼を得ていかなきゃいけないのに、今回の件で揺るがしてしまった。“これだから車屋さんは信頼できない”といった意見も散見されるので、我々小さい業者なんかは特にしんどいなと思いますね」
■来月から営業時間短縮 “企業風土改革の一巻”
渦中のビッグモーターは、新たな方針を示しました。
これまで、夜間や休日にも、上司から部下へLINEで頻繁に業務連絡がなされるなど厳しい働き方が問題になっていましたが、こうした企業風土の改革の一環として、来月から、全国の店舗で営業時間を短縮するということです。
ビッグモーターは、「労働環境を改善し、生産性を高めて、お客さまへ最高のサービスをご提供するためです」と説明しています。
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