いつもと違う、静かなゴールデンウィーク。
高速道路の渋滞も例年ほどではない。
その一方、東名高速道路では、毎晩日付が変わる直前に謎の渋滞が発生している。
いったい何が起きているのか。
午後11時50分ごろの東京料金所付近で、路肩に駐車する大型トラック。
高速道路上での駐車は、道路交通法で禁止されているにもかかわらず、その後もトラックは、次々と路肩に駐車。
午後11時55分になると、路肩にはずらりとトラックの列ができた。
路肩だけではなく、なんと本線に合流する加速車線にもトラックが駐車。
大事故につながりかねない危険な行為。
料金所付近に動きがあったのは、午後11時57分。
少しずつ本線にトラックが増えてくると、路肩に止まっていたトラックも本線へのろのろと移動を始めた。
しかし、その前にいた数台のトラックはまだ料金所に進まない。
そのため、料金所手前はみるみるうちに混雑してきた。
そして午前0時、3車線は全てトラックなどで埋め尽くされ、車はほぼ動かない状態になった。
実は、この原因は“深夜割引”。
午前0時から午前4時の間に料金所を通過すれば3割引きとなるため、長距離トラックなどが割引スタート時刻の午前0時に合わせて、一斉に料金所へと押し寄せていた。
トラックが0時待ちをするのは、料金所手前だけではない。
東京料金所に近い海老名SAでも、0時待ちをする大型トラックがずらりと並んでいた。
午後10時前には、小型車の駐車スペースにまでトラックが止まる満車状態となっていた。
トラック運転手の1人は、苦しい胸の内を明かした。
トラック運転手「会社が“深夜割引”を使ってくれと言うから、割引でドライバーに負担がかかるのは“ちょっとな...”と思う」
ゴールデンウィークに入った日は、料金所付近で車が動かなくなるような渋滞は見られなかった。
しかし、ゴールデンウィーク期間中、感染対策として高速道路の休日割引が中止となる一方、深夜割引は引き続き適用されるため、午前0時ごろには多くの乗用車が料金所を通過していった。
割引目当ての深夜の渋滞について、NEXCO中日本はFNNの取材に、「午前0時前後に一時的に料金所手前で車両の停止・滞留が発生していることは認識している」としたうえで、「交通安全上の観点から問題意識を持っている」とコメントしている。
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