自転車事故

自転車利用ヘルメット着用義務化 現状は

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今月から努力義務となった自転車利用者のヘルメット着用についてお伝えします。販売店では売れ行きが好調となる一方で、街では着用をためらう声も聞こえてきます。

自転車用ヘルメットを販売する渋谷の大型雑貨店・ハンズ渋谷店ではヘルメット着用の努力義務化を控えた先月の中ごろからヘルメットの売れ行きが伸びてきたといいます。

「我々もびっくりするくらい想像以上に売れています」

先月22日からの2週間で120個以上売れ、18日までの2週間でも60個以上と、去年の同じ時期の20倍以上売れているということです。

今月1日に施行された改正道路交通法により、自転車に乗る人は全てヘルメットの着用が努力義務となりました。着用しなくても罰則のない改正に対し、4月上旬の街では・・・

「こちらは練馬区の光が丘駅付近ですが、自転車に乗っている人でヘルメットをかぶっている人はあまり見受けられません」

着用していない人からは、ためらいの声も聞こえてきます。

「まだみんなが着けてないから、自分だけ着けているのも恥ずかしい」
「荷物になるっていうのが一番と、今は用意をしていないですね」

一方、このタイミングで着用し始めたという男性もいました。

「義務化になるってので手に入れました。(中略)自分も年だし、自転車を使わないと買い物にも行けないので、その時に安全ということと、文句を言われないようにということですね」

そこで都内の一部の自治体では購入費への補助金を出し、ヘルメットの着用を促しています。江東区・目黒区・足立区・八王子市・西東京市では全住民を対象に2000円の補助金を出していて、こちらの自治体は13歳未満の子どもなど、一部の住人を対象に補助金を出しています。

そしてヘルメットの重要な役割は自転車での死亡事故を防ぐことですが、日本自動車連盟=JAFが、ヘルメットをつけた時とつけていない時の、事故の実験映像を公開して着用を呼びかけています。こちらをご覧ください。3人乗りの自転車がバランスを崩し、頭が地面に叩きつけられています。ヘルメット着用時に比べ、ヘルメットなしの場合は衝撃の数値が17倍に及ぶケースもあるといいます。そしてヘルメットなしの場合の致死率は着用した場合に比べ約2.3倍高くなるということです。

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