4月から全国でスタートする「自転車のヘルメット」着用の努力義務。街の声を聞いてみました。28日朝の通勤時間帯、名古屋の街では自転車の利用者も多く見かけましたが…。(報告:森本琴衣記者)
「自転車が2台走っていきますが、どちらもヘルメットを着用していません」愛知県では現在、自転車に乗るときのヘルメット着用が条例で「努力義務」となっていますが、30分間ヘルメットをかぶっている人を数えてみると…74人中14人。2割ほどに留まりました。(ヘルメット着用:30代男性)
「車の横を走るので危ない。安全のためにヘルメットをかぶっている」
(ヘルメットなし:20代男性)
「ヘルメットの持ち運びが嫌」
(ヘルメットなし:20代女性)
「髪型が崩れちゃう」
(ヘルメットなし:40代女性)
「みんな、かぶっていないから」
(ヘルメットなし:20代男性)
「(条例に)強制力はないと思って。いったん、いいかな」愛知県では努力義務になってから間もなく1年半。まだまだ着用が浸透していないのが現状です。こちらは自転車と車がぶつかった時を想定した実験映像。自転車に乗っていた人は頭から地面に叩きつけられています。実際、自転車事故死者の約7割で頭の損傷が致命傷となっていて、愛知県内で去年1年間に自転車事故で死亡した20人も、全員がヘルメットをかぶっていませんでした。しかし、道路交通法が改正され、まもなく4月から「条例」ではなく「法律」で、ヘルメットの着用が努力義務になります。きょう(28日)名古屋市東区の自転車販売店「ズノウチューブ」を訪ねると…。(ズノウチューブ 江﨑良文店長)
「(普段の)倍くらいは売れている。先ほどもパンクの修理に来たお客さまが『かぶって帰る』と言って買っていった」愛知では自転車用ヘルメットを購入する場合、その一部を助成する補助制度を実施している自治体もあります。江﨑店長は、お客さんから『自転車を降りた後にヘルメットを持ち歩くのがわずらわしい』という声もよく聞くといいますが、ダイヤル式のワイヤー錠が今、盗難防止のヘルメットホルダーとして人気だということです。警察も啓発活動に力を入れています。名古屋の北警察署は28日、女性警察官を中心に構成された自転車専門部隊「K-Force」を発足。(北警察署 齊木敏博署長)
「自転車は身近な乗り物で便利だが、交通ルールを無視すれば危険な乗り物になる。ヘルメットは命を守るものだと気付いてほしい」
(K-Force 安井萌巡査長)
「自転車のルールを知らない人も多くいる。私たち女性警察官ならではの優しい口調で指導できたら」発足式の後には早速、街頭で取り締まりやヘルメット着用の呼びかけを行いました。さらに、ヘルメット着用を進めるために、こんなサービスを行っている店も…。(カフェベーカリー名岐屋 村瀬裕之店長)
「こちらサービスで出ししているミルクティーのシフォンケーキです」こちらは春日井警察署の近所の「カフェベーカリー名岐屋」。この店ではヘルメットをかぶった自転車での来店客に自家製のシフォンケーキをサービスしています。
注文用のタブレットでもヘルメット着用を呼びかけるメッセージが。(カフェベーカリー名岐屋 村瀬裕之店長)
「面倒くさいとか、ヘルメットをわざわざ買ってまで…と思う人もいるけれど。こういった取り組みで着用する人が徐々に増えていけば良いかな」店は地域をあげて交通安全に取り組みたいとしています。
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