概要欄
岐阜県瑞浪市の国道で、酒気帯び運転の大型トラックにより4人が死傷した事故で、警察は11日朝、逮捕されたトラック運転手の男の勤務先を家宅捜索しました。 事故を起こしたトラックは、運輸局の許可を得ていない、いわゆる「白ナンバー」だったことがわかり、警察は飲酒検査の有無や勤務状況などを調べています。 (リポート) 「午前9時です。段ボールを持った捜査員らが、本田容疑者の勤務先へ家宅捜索に入ります」 家宅捜索が行われたのは、逮捕・送検されたトラック運転手・本田一也容疑者(55)が勤務する、土岐市内の運送会社。敷地にはトラックで運搬したものなのか、ブロック片などが山積みになっています。 事故は10月8日、瑞浪市土岐町の国道19号線で発生。対向車線に飛び出した大型トラックが、乗用車と正面衝突するなどして4人が死傷し、本田容疑者が酒気帯び運転などの疑いで逮捕・送検されました。 調べに対し「朝、家で飲んだ酒が残っていただけ」などと容疑を否認していますが、その後の取材で、運転していた大型トラックに問題があることが分かりました。 事故直後、現場から引き上げられるトラックの映像。よく見るとナンバープレートの色が「白」です。 本来、運輸局の許可を得ている運送業者では「緑」のナンバーを装着し、出発前の車両点検や飲酒検査などが義務付けられていますが、本田容疑者のトラックは運送業としては使用できない白ナンバーだったのです。 警察は会社が許可を得ず運送業を行い、ドライバーへの飲酒検査なども行っていなかった可能性もあるとみて、詳しい営業実態や勤務の状況についても捜査を進めています。