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ハッチから海水流入か 知床観光船事故で運輸安全委員会が経過報告 乗客のカメラに残された知床の風景も掲載|TBS NEWS DIG

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今年4月に知床半島沖で沈没した観光船「KAZU I(カズワン)」について、運輸安全委員会がこれまでの調査をまとめた経過報告を公表しました。

運輸安全委員会がきょう公表した経過報告書には、▼「KAZU I」の航行経路、▼陸上との交信の内容、そして、▼沈没に至る要因についての分析などがおよそ70ページにわたり記載されています。

運輸安全委員会は沈没に至る経緯について、船首付近にあるハッチのふたを止めるクリップが完全に止められる状態でなく、航行中の揺れによってふたが開き、海水が流入。船底の船首区画から隔壁の穴をつたって浸水が拡大したことなどが要因と推定しています。

こうしたことを踏まえて運輸安全委員会は、国交大臣に対し、小型旅客船の事業者に、▼ハッチを確実に閉め、浸水のおそれがないことを緊急点検するよう指導などを求めるとともに、▼船底の隔壁の水密化について検討するよう求めています。

また、報告書には、乗客のカメラに残された画像も掲載されていて、乗客が最後に見た知床の風景や、時間の経過とともに海面の波が高くなっていく様子も見て取ることができます。

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