自転車事故

「事故起こさなきゃいいなって思って乗っている」便利で坂道スイスイ!でも…電動アシスト自転車に潜む“リスク”とは

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子育て世代や高齢者の間で利用が広がる電動アシスト自転車。経済産業省がまとめた販売台数をみると、2017年から2021年にかけて、15万台以上増加しています。一方で、懸念されるのは、電動アシスト自転車による事故の件数も増えていることです。どんなところに危険性があるのか探りました。

<電動アシスト体験者>
「速いな。楽だね」

自動車学校で開かれたのは、高齢者向けの交通安全教室。この日、警察が重点的に呼びかけたのが電動アシスト自転車の安全利用です。

<静岡南警察署 白鳥英雄地域交通官>
「人身事故の約4分の1が自転車の事故になります。そのうちアシスト自転車の占める割合が年々高くなってきています」

静岡県内では、自転車の事故による死傷者は年々、減っています。しかし、電動アシスト自転車の事故による死傷者数は、5年前に比べ、倍以上に増えています。

<こどもの送迎中の女性>
「これ乗っちゃうと普通の自転車で、子どもを乗せては大変かなと思います。やっぱり不安定で、ハンドルがとられちゃう」

高齢男性にインタビュー中には、こんな場面も。

<免許を返納した男性>
「おっとと。(大丈夫ですか?)重たいだよ。(今、これの事故が多いんですって?)あぁ、多いかもしれんよ。私もそう思う。事故起こさなきゃいいなって自分でもそう思っている」

どのようなところに注意すべきなのか、普段自転車を利用しない記者が体験してみました。

<伊豆川洋輔記者>
「結構勢いよく前に出ました。いまから坂に突入します。坂はすごい楽ですね。簡単に上ることができます」

<静岡県警本部 交通企画課 岸端大地主任>
「坂道ブレーキ気を付けてください」

電動アシスト自転車は、一般的な自転車に比べて重量があるため、坂道などではスピードが出すぎないように、適切なブレーキの利用が必要です。さらに。

<静岡県警本部 交通企画課 岸端大地主任>
「一時停止で止まってもらいましたよね。ですが、この交差点見通しが悪いです。ゆっくりこの交差点の安全確認するところまで出てもらって」

<伊豆川記者>
「おぉ」

<静岡県警本部 交通企画課 岸端大地主任>
「いま前に出てもらった時に、急に加速しましたよね。電動アシストはやっぱり、こぎ始めるとすぐに加速します。ブレーキをしっかりした状態で、左右の確認できるところまでゆっくり出るようにお願いします」

<伊豆川記者>
「こうした見通しの悪い交差点での急加速による事故は多いんですか」

<静岡県警本部 交通企画課 岸端大地主任>
「多いですね。自分が思っているより、交差点に出てしまう。それで出会い頭による事故や、自転車同士の事故が多く発生しています」

体重105キロの記者が楽に坂道を上れて、利便性が高いのは間違いありませんが、特性を正しく把握し気を緩めることなく、安全運転の意識を持つことが大切です。なお、電動アシスト自転車を運転していてふらつきやすい人は、サドルを通常の自転車より少し下げると安定しやすいということです。

#LIVEしずおか 7月6日放送

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