自転車事故

自転車事故多い東京・荒川区 グッズ配布しルール呼び掛け

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 自転車が絡む事故が多く発生している東京・荒川区で、警視庁が事故防止のグッズなどを配り交通安全を呼び掛けました。「傘を差しながら」「イヤホンで音楽を聴きながら」といった運転は交通事故につながります。

 荒川区荒川の交差点では4月14日、警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」と荒川区の「あら坊」が自転車事故防止のためのグッズやチラシなどを配り、改めて交通ルールを守るよう呼び掛けました。この日は雨が降っていたため、呼び掛けの最中にも傘を差しながら自転車を運転する人もいて、警察官が注意する場面も見られました。

 警視庁によりますと荒川警察署管内で2021年に起きた人身事故は121件あり、このうち自転車が関わる事故は71件で、半数を占めています。警視庁は事故をなくすため、交通ルールを守って正しく自転車に乗ってほしいと呼び掛けています。

<「気軽な乗り物」自転車に潜む事故の危険性>

 東京都内では自転車による交通事故が増えています。都内全体の交通事故のうち、自転車が関わる事故の割合は年々増加していて、2021年には全体の43.6%と半数近くにまで迫っています。

 新年度が始まって特に気を付けたい自転車事故が「幼い子どもの自転車送迎」です。4月11日には大阪府内で親子3人が乗った自転車が転倒し、そのはずみで3歳の男の子が道路に投げ出されてトラックにはねられ死亡するという痛ましい事故も起きました。この事故では、安全ベルトやヘルメットは使用していなかったということです。

 改めて、子どもを自転車に乗せる時のルールを確認しましょう。東京都の場合、子ども1人を幼児用座席に乗せ、おんぶであればさらにもう1人を背負って運転できます。ただし前での「抱っこ」はできません。また、子ども2人を乗せる場合は、一定の要件を満たした「幼児2人同乗用自転車」だけ運転することができます。この場合はさらにもう1人をおんぶして運転することはできません。どちらの場合でも、乗せることができるのは「小学校に入学する前の子ども」に限られます。そして、ヘルメットやシートベルトを着用し、座席によって定められた体重の上限を守ってください。

 1人で自転車に乗る時も注意してほしいことがあります。自転車事故で最も多いのが「出会い頭での衝突」です。自転車は軽車両の区分ですので「止まれ」の標識には必ず従ってください。そして、スマホを見ながら、あるいは音楽を聴きながらといった「ながら運転」はやめてください。また、東京都では賠償に備えた保険に加入することが義務付けられています。忘れないように加入しましょう。

 自転車が加害者になる事故も起きています。新年度を迎えたばかりで、子どもが保育園に入ったばかりだとか下の子も連れて行かねばとか、状況が変わった人も多いかもしれませんが、悲しい事故を起こさないよう、自転車の運転は十分に気を付けなければなりません。

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