車や人が行き交う交差点。
中でも特に事故が繰り返される、危険な交差点が存在します。
その原因は?
そして、事故を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。
札幌市中央区南4条西10丁目の交差点。
2023年の1年間で、北海道で2番目に多い7件の事故が発生しています。
「札幌市中心部で人の往来も多く、非常に交通量が多いです」(斉藤 健太 記者)
国道230号に東から月寒通が、西からは2本の市道が交わり、追突や出合い頭などの事故が多発しています。
イレギュラーな五差路交差点で、交通量が多いのが原因とみられています。
冬の交通安全運動にあわせ、地元住民など約80人が旗を掲げて注意を呼びかけました。
危険な交差点は、ここだけではありません。
「こちらは高速道路の真下にある国道5号です。乗用車の他にも、トラックの往来が多いです。大きな柱が所々にあるのも、この交差点の大きな特徴です」(斉藤記者)
札幌市西区八軒10条西10丁目の、国道5号と市道が交わる交差点です。
2023年の事故は7件。
こちらも同数で、北海道で事故が2番目に多い交差点となりました。
インターチェンジが近く車の出入りが激しい上に、高速道路を支える柱で見通しが妨げられるのが要因とみられます。
2021年には付近で乗用車がコンクリートの柱に衝突し、運転していた男性が死亡する事故も起きています。
「結構、交通事故が起きている。柱の陰になって見づらくて、危ないと思う」(付近の住民)
「通勤で20年以上通っているが、ここは本当に怖い。夫の車に乗って行くときは『ゆっくり行って』と声をかける」(付近の住民)
そして、北海道で事故が最も多かったワースト1位の交差点は。
「去年は信号機がなくて、無理やり行く人もいた。結構渋滞することもあるので、あまり通らないようにしていた」(付近の住民)
江別市大麻464番地の、道道と市道が交わる交差点です。
2023年、北海道で最も多い10件の事故がありました。
2024年3月に信号機が設置されるまでは、渋滞で待ちきれない車が無理に進入し、出合い頭の衝突事故が多発しました。
2023年に北海道で発生した約9000件の交通事故のうち、6割が交差点付近でのものでした。
身を守るためには、どうしたらよいのでしょうか。
「ドライバーは交差点の右左折や横断歩道を通過するとき、危険がないか確認した上で通行してほしい。死角や陰となっている所から人・物・小動物が飛び出すかもしれないという『かもしれない運転』を心がけてほしい」(北海道警察中央署 川野 秀志 交通第一課長)
危険な交差点で事故にあわないためには、安全確認を徹底し、慎重な運転を心掛けることが必要です。