概要欄
北海道十勝地方の大樹町で7月23日、車同士が正面衝突し4人が死亡した事故で、乗用車の運転手が取材に「相手は蛇行してきて、避けられなかった」などと話しました。
警察で事故原因を詳しく調べています。
この事故は22日朝、十勝の大樹町で軽乗用車と乗用車が正面衝突し、19歳の男性ら4人が死亡し、3人が重軽傷を負ったものです。
田中 うた乃 記者:「軽乗用車はこのカーブを走ってきて、路肩に入った跡があります。その後、ハンドルを切ったのでしょうか。タイヤ痕がセンターラインを超えて、その先には衝突の跡が残っています」
乗用車を運転していた66歳の男性が取材に応じ、「相手はスピードが出ているように見えた。蛇行してセンターラインを越えてきて、避けられなかった」などと話しました。
警察は、軽乗用車が対向車線にはみ出したとみて調べています。
死亡した2人が通う専門学校では24日午前会見し、突然の事故に動揺していると話しました。
釧路高等技術専門学院 角田 光弘 学院長:「将来を嘱望されていた。ものすごく残念です」
一方、現場に行った関係者などによりますと、軽乗用車のタイヤはスタッドレスタイヤでした。
専門家は…
交通事故鑑定人 澁澤 敬造 さん:「スタッドレスタイヤは雪道に適応しゴムが柔らかく作られている。普通のタイヤより滑りやすくなっている」
軽乗用車に乗っていた4人は釧路を出発。
大樹町の隣、更別村で行われる自動車レースの観戦に向かう途中だったということです。