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97歳“暴走”死亡事故 前日に親族「運転控えて」…被害者証言「追突直後は放心状態」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年11月22日)

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 福島市で、97歳の男が運転する車が暴走し、6人が死傷した事故です。追突された被害者の一人に話を聞くことができました。事故直後、男は歩道の段差に放心状態で座っていて、救助活動をぼうぜんとして見ていたということです。

■衝突され…“大きなへこみ”“割れてなくなる窓ガラス”

 過失運転致死の疑いで逮捕された、波汐國芳容疑者。

 21日の送検では、頭にかぶせられた上着によって、その表情はうかがえません。車に乗り込む際は自ら手を出して、警察官に介助を求め、支えられながら、サンダルを履いた足をぎこちなく上げて乗り込みます。

 軽自動車を運転中に、歩道をおよそ数十メートルにわたり走行。子どもと一緒に歩いていた、川村ひとみさん(42)をはねた後、歩道の木をなぎ倒しながら、信号待ちをしていた3台の車に追突しました。

 その1台を運転していた被害者の女性は、当時の様子をこう話しました。

 容疑者の車が追突 被害者の女性:「(私の車に)ぶつかって『わっ!』と思った時に(容疑者の)車が隣で、結構スピードが出ていて、前の車と木に挟まって止まったような感じ。本当に、何が起きたんだろうという感じでした」

 女性が乗っていた車は、左後方が大きくへこみ、後ろのガラスは割れてなくなっています。事故の衝撃の大きさが分かりますが、幸い女性にはけがはなかったといいます。

 一方、車にはねられた川村さんは、病院に運ばれたものの、頭部外傷により死亡しました。

■事故直後に子どもの叫ぶ声 容疑者は「放心状態」

 事故発生直後の現場では、はねられた川村さんの子どもが母親に向けて叫ぶ声、周りの人たちの励ます声が響き、AEDを持って駆け付けた商業施設の従業員たちが必死に心肺蘇生をしていたといいます。

 被害者の女性:「呼ぶ声ですね。『お母さーん!』という呼ぶ声がしてた。『子どもさんが隣にいるんだからね、しっかりしてよ』みたいな感じで。『目を覚ましてよ』という声」

 さらに、追突された3台の車の内、1番後ろは介護施設の送迎車。乗っていた高齢者たちに対し、職員が慌ただしく対応していたといいます。

 被害者の女性:「(Q.送迎車にはご老人が乗っていた?)乗っていました。4人か5人乗っていました」

 さらに事故直後、車から降りていた波汐容疑者の様子が…。

 被害者の女性:「歩道というか、(車道と)段差になってますよね。そこ(段差)に座って事故のほうを見ている感じ、倒れている方(のほう)。(被害者に)何か話し掛けるとか、そういう感じではなくて、放心状態だったんじゃないかなと思います」

 波汐容疑者は、川村さんのすぐそばの車道と歩道の段差に座り込み、川村さんのほうに顔を向けながら、救助活動をぼうぜんと見ていたといいます。その姿は…。

 被害者の女性:「見た目は90(代)には見えなくて、70代後半くらいなのかなって思って。97(歳)というのが(報道で)出た時にはびっくりしました」

 被害者の女性によると、事故からおよそ5分後に救急車が到着したといいます。

 被害者の女性:「(救急車が)まだ来ないの、まだ来ないのという感じで。1台目の救急車で亡くなった方が運ばれて。男性の方(波汐容疑者)が、次の救急車に乗って行った」

■運転に変化 「車庫入れに5分」柱に擦った跡

 波汐容疑者は、数年前に妻を亡くしてから、一人暮らしをしていたといいます。

 免許更新時には認知機能検査で問題はなく、ほぼ毎日のように車で外出していたといいます。

 波汐容疑者を知る人:「車がないと、買い物不便だもんね、本当に。運転も本当に静かだね、いつもここを通る時は。事故を起こすような感じの人ではなかった、静かな人」

 自宅周辺を運転する時にスピードを出していなかったという波汐容疑者。しかし、最近になり運転に変化が起きていたといいます。

 近隣住民:「子どもが左側を走行してた時に、波汐さんが(車で)家に帰ってくる途中、いきなり子どもに対して『あぶねー』って言ってきて」

 曲がり角付近で子どもが自転車で走行していると、向かってきた波汐容疑者に突然、怒鳴られたといいます。車庫入れの様子を見掛けた際には…。

 近隣住民:「駐車するに、最初は白い乗用車乗ってて。もう5、6回以上、切り返して駐車してたんですね」

 以前は軽自動車ではなくセダンタイプの車に乗っており、車庫入れに5分ほどかかっていたという波汐容疑者。

 4カ月ほど前に、軽自動車に乗り換えたといいます。しかし…。

 近隣住民:「それでも、軽でもやっぱり何回も切り返してて。もう、車やめたほうが良いんじゃないかって思ってました」

 実際に容疑者の自宅の車庫を見てみると、入り口のところに車で擦ったような跡があります。

 元気な姿を目にしてはいたものの、最近の波汐容疑者の“運転技術”には不安を感じていたといいます。

■事故前日 親族がタクシー会社に“相談”

 一方で、不安を感じていたのは近隣住民だけではなく、波汐容疑者の身内からも…。

 近くのタクシー会社社員:「まさに先週の金曜日ですね。事故の前日になりますが、ご家族からご相談受けて、(家族に)高齢の方がいらっしゃると。運転を今後控えて頂くように、家族で段取りをしたいけど、その際にタクシーのほうの利用について便宜を図る方法はないかと。支払い方法とかですね。その本人が抵抗なく、お使い頂ける方法はないかというご相談があった」

 事故が起こった前日に親族の女性から「波汐容疑者に運転を控えさせたい」と、普段利用するタクシー会社が相談を受けていました。

 近くのタクシー会社社員:「(Q.本人には説得しているようではあった?)すでに、そういう話はされているようなふうにみえました。説得するのは容易ではないという雰囲気」

 ただ、その時には結論は出ず、アドバイスをして電話を切ったといいます。

 近くのタクシー会社社員:「これから具体的に一つひとつ問題を解決しようとしていた感じがした。もう少し具体的に話が進んでいれば、防げたかなと。本当に、驚きと残念な気持ちですね」

■地元で著名歌人 事故4日前にも歌集発売

 親族の心配もむなしく、事故を起こした波汐容疑者。どのような人物だったのでしょうか?

 近隣住民:「短歌の選者なんかやってますよ。短歌を習いに来ている人もいますし。話も大変面白くて」

 地元・福島では有名な歌人として知られていて、これまでに数多くの歌集を出版。福島文化功労賞など、数々の賞も受賞していました。

 波汐容疑者に歌を教わっていた男性は、次のように話します。

 歌の生徒:「全国レベルで短歌をやっていたら、名前を聞いただけで分かるような有名人です。毎日、一日中、歌のことを考えるほど情熱のある人でもありました」

 10年以上、歌を習っているという女性にも話を聞きました。

 5年以上歌を習っていた生徒:「立派な歌を作りなさる」

 10年以上歌を習っていた生徒:「ちょっと、ここはこうだね。このほうが良いねっていうようなことで。全部添削しながら、やって下さる良い先生でした」

 数年前まで車で月1回ペースで生徒のところを訪れ、歌の指導をするほど熱心で、事故があった4日前の15日には、新たな歌集も発売したばかりでした。

■事故現場“街灯なし” 歩道との境目見づらい状況

 精力的に歌人として活動していた波汐容疑者。97歳という年齢でありながら、なぜ車を運転していたのでしょうか?

 地元住民:「(Q.ここからバス停は遠い?)離れている、使いづらい。交通の便悪いね」

 波汐容疑者の自宅から最寄りのバス停まで徒歩で10分ほど。高齢者の足では20分かかることもあり、バスの本数も時間帯によっては1、2時間に1本程度と便数も少ないといいます。

 地元住民:「買い物とかってなると、高齢の方は、どうしても荷物になっちゃうので車は必要ですよね」

 また、この見通しの良い道路で、なぜ事故は起こってしまったのでしょうか?

 事故が起きた時刻に現場を走行すると、街灯が1本もなく、歩道と車道の境目が見づらく、車のライトでかろうじて区別できる状況です。

 警察は、容疑者の認否は明らかにしておらず、現場にブレーキ痕がないことから、アクセルとブレーキを踏み間違えていたとみて捜査しています。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年11月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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