新学期がスタートし、新1年生の子供たちも小学校に通い始めました。新しい世界が広がる一方で、「7歳」の子どもたちの通学路にはたくさんの危険が潜んでいます。
警察官
「渡っているときも車が来ないか、右左をちゃんと確認しながら渡ってください」
東京・町田市でひらかれた交通安全教室。参加したのは「新1年生」の子どもたちとその保護者です。
小学1年生の保護者
「今までは親の手でつないで一緒に歩いていたんですけれど、下校の時はこれから1人になりますので」
入学前までは道路は大人と手をつないで歩くことが多かった子どもたち。
それが、小学生になり一人で通学するようになると、行動範囲が急にぐっと広がることになります。
去年までの10年間で、都内で歩行中に事故にあった人数を年齢別に見ると、「7歳」が全年齢で突出しています。その数、1213人と「6歳」と比べると、およそ1.4倍です。
なぜ7歳の子供は交通事故に巻き込まれやすいのでしょうか?
警視庁交通総務課 川嶋泰雄交通安全担当管理官
「(事故の)原因として「飛び出し」が多いというデータもございます。行動範囲も広がったり自由活発に動き回る年齢ですので、そういったところを注意していく必要がある」
2016年。高田香さんは、当時小学1年生、7歳だった長男の謙真くんを交通事故で亡くしました。
当時7歳の長男を亡くした 高田香さん
「かわいいんですよ。笑うとですね、右のほおにえくぼができまして」
謙真くんは下校途中に横断歩道を青信号で渡っていたところ、右折してきたトラックにひかれました。
当時7歳の長男を亡くした 高田香さん
「(謙真くんが)1年生に上がる前に、『けんちゃん、横断歩道を渡るときは、ちゃんと確認してから慌てないで渡るんだよ』っていうことはもっとちゃんと教えられたんじゃないかなっていうのは、ちょっと後悔はそこは残ります」
高田さんは葛藤を抱えながらも講演などを通じ小学校に入る前から正しい交通ルールを教えて欲しいと訴えています。
当時7歳の長男を亡くした 高田香さん
「5歳とか6歳のお子さんいらっしゃるお父さんとかお母さんであれば、どこかコンビニとか行くときに、こうやって自分の命は自分で守らなくちゃいけないから、横断歩道を渡るときはしっかり安全確認をして渡るんだよっていうことを教えてあげて欲しい」
新しい一歩を踏み出す「7歳」の子どもたちを守るため、大人が丁寧に「交通安全」の大切さを教えることが求められています。
(15日15:46)
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