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高速道路での「もらい事故」を防げ…北海道生まれの「ワイヤロープ」が全国各地の高速道路に

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22日から3連休、高速道路を利用する方も多いと思います。その高速道路では北海道生まれのある設備が大きな事故の発生を防いでいます。

20トントラックが時速50キロで衝突。それでも、向こう側の車線に飛び出すのを防いでいるのが、「ワイヤロープ」です。
国内の暫定2車線の高速道路のおよそ9割に設置されています。
この「ワイヤロープ」、実は、北海道生まれ。
札幌市豊平区にある寒地土木研究所の平澤匡介主任研究員が生みの親です。

■寒地土木研究所平澤匡介主任研究員:
「ぶつけられる側、第二当事者というんですが、そちらの人は全然責任がないわけですね。そういった人たちがやはり事故で亡くなるということをなんとか防ぎたいということで、もらい事故を防ぐ。それがまず第一。」

そんな平澤さん、2007年にスウェーデンの道路でワイヤロープを目にします。これがきっかけで、「日本版ワイヤロープ」の研究開発にとりかかりました。

開発は、試行錯誤の繰り返しでした。スウェーデンのワイヤロープは一般道に設置されたもの。
日本の高速道路で大型車の衝撃にも耐えうるワイヤロープを開発するまでに、およそ10年かかりました。

■平澤匡介さん;
「ソフトに衝撃を受けつつ、でも大型車でも跳ね返すんですよという、そういう両立した能力が必要でした。」

効果は絶大でした。日本の高速道路では対向車線に飛び出す事故が2016年は年間196件あり、このうち、死亡事故は9件。
これが、ワイヤロープの設置後は事故件数が6年間で10件にまで激減。
死亡事故は1件もありませんでした。

■平澤匡介さん:
「やはり自分の開発したものが人の命を救うという、これほどやりがいのある仕事はないと思ってます/「ワイヤロープで実は助かったんだよ」という話を聞くと良かったですねと言うしかないんですけども、すごく嬉しいですね。」

ただ、ワイヤロープも万能ではありません。トンネルや橋などでは長い支柱を埋め込むワイヤロープの設置が難しいのです。

そこで試験的に導入されているのが「センターパイプ」です。
鉄製の棒をボルトで固定して連結させたもので、ワイヤロープよりも支柱の長さが短く設置しやすいのが特徴です。

■NEXCO東日本道路事業部中山宏課長:
「この区画柵(センターパイプ)を進めることによって、トンネル部分あるいは長大橋梁部分についてもそういう飛び出し事故防止に貢献できると思いますので進めていきたいな」

北海道発祥の技術と、その弱点を補う新たな技術たちが、高速道路の安全を支えています。

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