電動キックボード

運転免許は必要です 観光促進の一手となるか?沼津市電動キックボードで“街を回遊”社会実験 キャスターが体験

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静岡県沼津市では、いま「電動キックボード」を活用した社会実験が行われています。市場規模は2025年には世界で5兆円になるともいわれ、街を回遊することで観光促進の一手としても期待される電動キックボード。安全面も含めて実用の可能性は高いのでしょうか。

沼津市の電動キックボードの社会実験は、9月17日からおよそ1か月間の予定で行われています。

<井手春希キャスター>
「今回の社会実験のポイントは、このヘルメットの着用が任意というところです」

電動キックボードは、原動機付自転車に分類されていて、通常、ヘルメットの着用が必要ですが、沼津市の実験に限り、国の特例制度により着用は任意になっています。

<沼津市まちづくり政策課 山田明宏さん>
「乗車する前に手続きが一つありまして、事前にこちらのQRコードを読み取ってもらって、登録をしてもらう必要があります」

電動キックボードを借りるには運転免許が必須。免許証の登録とアプリ上の交通ルールテストに合格して、初めて公道を走れます。

<井手キャスター>
「沼津駅前にやってきました。初乗りですが、リードをよろしくお願いします。行ってきます。おぉ、思ったよりもスピードが出ます」

最高速度は時速15キロ。自転車で平均的なスピードといったところです。今回、キックボードに乗れるエリアはJR沼津駅南口から沼津港を結ぶおよそ1.5平方キロメートルに限定されています。貸し出し場所は市役所など7か所に設けられ、7か所どこに返却してもOKです。

<井手キャスター>
「狩野川に架かる永代橋に来ています。眺めがいいですね。そして開放的。のんびりとしたペースで自然を感じられるのが新鮮です」

環境に優しく、気軽に街を巡ることができるとして、沼津市も電動キックボードに期待を寄せます。

<沼津市 頼重秀一市長>
「新たな移動手段ということで、沼津の街中でこれを多くの人に利用してもらえればありがたい。観光客にも新たな沼津の魅力を感じてもらえたらありがたい」

都内ではコンビニでも貸し出しが始まるなど、急拡大している電動キックボード。市場規模は2025年には、世界で5兆円になるともいわれ、世界的にも活用が進んでいます。一方で、心配な面も…

<井手キャスター>
「やっぱり車がすぐそばを通るので、ちょっとヒヤッとしますね」

9月25日には都内で電動キックボードに乗っていた男性が頭を強く打ち、死亡する事故も発生。ヘルメットの着用を含めた乗る側の注意はもちろん、ドライバーの電動キックボードへの理解も不可欠です。

<井手キャスター>
「最初は怖かったですが、徐々に自分も安定してきて快適でした」

<沼津市まちづくり政策課 山田明宏さん>
Q.この電動キックボードが今後、沼津のまちづくりにどのように影響してきそうですか?
「沼津市では、コンパクト+ネットワーク型のまちづくりということで、拠点の間を利便性の高い公共交通で繋ぎつつ、新しい移動手段でまたその間を補完していくようなまちづくりを目指しています」

沼津市で10月16日まで、およそ1か月間実施されている電動キックボードの社会実験ですが、市の狙いとしては、車に過度に依存しない公共交通サービス=市民の足としての実験と観光客の市内の回遊性を上げる=観光促進の2つが挙げられます。

利用料は最初の10分間が100円で、1分ごとに15円ずつ加算されるほか、1時間半で1000円、3時間2000円というプランもあります。電動キックボードの社会実験は、西伊豆町や下田市などでも行われていますが、ヘルメットの着用が任意なのは沼津市の実験が静岡県内で初めて。2022年4月に成立し、2年以内に施行が予定されている改正道路交通法では、16歳以上なら運転免許が不要、ヘルメットも努力義務になることを見据えての社会実験です。沼津市は利用者がどのエリアを周遊したかなど、GPSを使い、解析し、実用性を検証する予定です。

#LIVEしずおか 10月4日放送

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