三重県の高速道路で18日、車が逆走して4人がけがをした事故で、逃走したとみられる逆走車の関係者から、警察が話を聞いていることが分かりました。逆走車はどこからきて、どこへ行ったのか。その足取りが徐々に明らかになってきました。
18日午前11時ごろのことでした。現場は、三重県亀山市を走る新名神高速道路。逆走する車を避けようとした車など6台が絡む事故が起き、4人が負傷しました。問題は、逆走車がそのまま逃げて、今も見つかったとの情報がないこと。
事故に遭った女性
「『右の路肩に覆面のパトカーがとまっている』と話していたら、その覆面の前からブルーの車がこっちを向いて来たので『えー』と思っていたら、逆走して車にぶつかりながら自分たちの車の方に向かって来た」
友達と共に旅行する予定が一転…。
事故に遭った女性
「1人は脊髄を軽く損傷したので入院になっている。様子見で」
事故現場から400メートルほど逆走した先では、走行車線にはみ出す形で路肩を逆走していきました。その直後、もう車線も気にせず突っ走ります。その後、通過したとみられるトンネル内でも。これらの映像が撮影されたのは、事故現場から名古屋方面へと逆走した10キロほどの範囲でした。そして、逆走車はその先にある鈴鹿パーキングエリアへと入っていきました。事故現場からの距離と時間から単純に計算すると、時速100キロほどで逆走していたことになります。
このパーキングエリアからは本線に戻ることもできますが、出口があり一般道に出ることもできます。三重県警の高速隊の見立ても、そこから高速道路を降りたか、高速道路の本線に正しく復帰して逃走した2パターンが考えられるということです。
そもそも青い車はどこから逆走を始めたのか。事故現場のすぐ先には、三重と滋賀の県境でもある鈴鹿トンネルがあります。三重県警によると、このトンネル内でも逆走が目撃されていたといいます。その少し先には、土山サービスエリアと甲賀土山インターチェンジが。ただ、ネクスコ西日本によると、インターチェンジでの逆走車の情報は確認されていないといいます。となると、逆走が始まったのは土山サービスエリアなのでしょうか。
目撃者
「ハザードをたいたりワイパー動かしたりしていたので、多分焦っているんだろうと」
「男性でおそらく海外の方だと思う」
まもなく事故から1日半。警察は19日夜、逆走車の関係者からすでに話を聞いているということです。
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