概要欄
静岡県小山町で起きた観光バスの事故で、ギアがニュートラルに入っており、エンジンブレーキが利かなかった可能性があることが分かりました。
1人が死亡、 26人が重軽傷を負った横転事故を受け、警察はメーカーと車両を検証しました。その際、ギアはニュートラルに入っていたということです。
このバスは、エンジンの故障を防ぐため一定の速度を超えている時は一段ずつしか「シフトダウン」できず、二段三段と飛ばしてギアを落とすことはできない機能が備わっています。
レバーを一気に低速の位置に動かしても、実際にはギアは変わらず、ニュートラルに入って警告灯と警告音で知らせる仕組みになっているということです。
また出ている速度によっては、一段ずつギアを落とそうとしても、速度が落ちなければ次のギアには入らないこともあるということです。
低速のギアに入らずニュートラルになってしまっていた場合には、エンジンブレーキは利きません。
今回、フットブレーキは踏みすぎによる「フェード現象」が起き、利かなかった可能性が高いとみられ、引き続き分析が進められています。
警察は来週(24日~)にも運転手を事故現場に立ち会わせ、どの地点でどれくらいのスピードが出ていたか、ギアチェンジやブレーキ、ハンドル操作をどのように行ったのか、詳しく調べる方針です。
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