愛知県の知多市消防本部で5月3日に搬送中の救急車が事故を起こした後、代わりの救急車が事故現場と違う場所に出動し、病院への搬送が17分遅れた上、市長への報告も怠っていたことがわかりました。
5月3日、愛知県知多市内で、自転車で転倒し骨折した70代男性を、救急隊が病院に搬送中、交差点に入った救急車が乗用車と出合い頭に衝突しました。救急隊は代わりの救急車を消防に要請しましたが、代わりの救急車はこの事故現場ではなく、救急搬送している70代男性が倒れていた場所に誤って向かいました。この結果、代わりの救急車の到着が10分遅れ、70代男性の病院搬送は17分遅れました。知多市消防本部などによりますと、事故を起こした救急隊と消防本部のやりとりに伝達ミスがあり、場所を取り違えたということです。さらに消防本部は、事故当日、宮島壽男(みやじま・としお)市長に事故については報告したものの、遅れの一因となった現場誤認については伝えていませんでした。5月18日、市長が報道機関からの指摘を受け、福田正(ふくた・ただし)消防長に対し「17分遅れはおかしくないか」と問い合わせましたが、当初、消防長は「現場の引き継ぎに時間がかかった」などと現場誤認を説明せず、市長が再び問い合わせると、そこで初めて現場誤認を説明したといことです。福田正消防長は「軽微なミスで報告の必要がないと判断した」と隠す意図はなかったと話しています。また、消防本部は救急車に対し、交差点に入る際、一時停止を求めていますが、事故当時、救急車は一時停止を怠って交差点に進入し、事故を起こしていたこともわかりました。消防本部は「再発防止を徹底したい」としています。
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