自転車事故

広島市の「自転車を活かしたまちづくり」ぴーすくる利用100万回超 一方、自転車関係の事故は増加傾向 (2024/09/06 19:01)

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広島市が進める「自転車を活かしたまちづくり」に関する協議会が行われ、今後の方針について議論されました。

広島市は2013年から「自転車都市づくり推進計画」を策定し、自転車道の整備やシェアサイクルの推進などを進めています。

6日の協議会では、直近5年間の総括としてこれまでの取り組みが報告されました。
報告によりますと自転車の通行を認識しやすくする道路や自動車との通行を分ける自転車道は、今年度中に全長20kmに整備される見込みです。

また、通勤や観光で利用されているシェアサイクル「ぴーすくる」は、昨年度末までに145カ所のポートが設置され、利用された回数は延べ100万回以上にのぼるということです。

一方で自転車が関係する事故は去年に比べ増加していて、ヘルメット着用を促進するなど、今後の課題も示されました。

参加した委員からは「道路標識のポールが邪魔になっている自転車道がある」「広島駅周辺に駐輪場が少ない」といった意見が出されました。

【広島大学大学院・塚井誠人 准教授】
「着実に整備は(この5年間で)進んだと理解している。(自転車が)楽しい気持ちで空間を利用できるものを目指してやっていきたい」

広島市は今後、自転車道を追加するエリアなどを検討し、来年度、新たな「自転車都市づくり推進計画」を策定したいとしています。

<スタジオ>
安全安心快適に自転車を利用するには、まだまだ課題がありそうですね。

【コメンテーター:叡啓大学・早田吉伸 教授】(地域活性化や社会システムデザインが専門)
「世界の都市とか、街作りの大きな流れが、脱自動車、そして、人中心の街作りにしていくっていうのが基本的な概念なんで、その流れに沿って考えると、この自転車を利活用しやすくしていく。こうやって自転車の車道をちゃんと整備していくっていうのがとても重要な施策だと思うんですね。ただ一方で、この自転車を使う人が増えれば増えるほど当然、自転車と車との事故とか、歩行者と自転車との接触だったり、あるいは場合によっては歩行者を邪魔することも出てきますので、どうやって自転車に乗る人のリテラシーを高めていくのか、あるいはそういうルールをきちっとしていくかということも重要なことになっていくと思います。自転車をどう使うかだけではなくて、歩行者だったり、車との最適なモビリティの全体最適化をどう考えていくか、こういう視点も、これから必要になってくると思われますね」

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