自転車事故

小学生の自転車事故で9500万円の賠償ケースも…加害者にもならないために ヘルメットきっかけに考えて (23/04/18 20:00)

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道路交通法が改正され、自転車のヘルメット着用が4 月から努力義務に。一方、自転車の事故が大きな損害賠償につながることもあり、専門家は保険についても考えてほしいとしています。

 春になって通勤や通学に活躍する自転車。

 4月から乗る際のヘルメットの着用が努力義務となりましたが、みなさん使っていますか?

 安全教室の担当者:「自転車乗るときはヘルメットをかぶることお約束できる人?」

 子どもたち:「はーい!」

 4月、札幌市内の保育園で開かれた交通安全教室。信号などの交通ルールに加え、自転車に乗る際は頭を守るためにヘルメットを着用することなど、大切なことを学びました。

 ヘルメットを着用しない場合、着用した場合に比べ、事故にあった際の致死率が約2倍になるというデータもあります。

 実際、道警によりますと2022年に発生した自転車が関係する事故で死亡したのは12人。そのうち7人は頭部への外傷が致命傷になっていました。

 ただ民間の調査では北海道の着用率は2020年時点で全国で最も低い2%。冬の間は自転車を使わないことが購入の壁になっているとみられています。

 一方、4月から着用が努力義務となり、街の人たちの意識は変わっているのでしょうか。

 石川 広大 記者:「朝の通勤時間。ヘルメットを着用している人はあまり見かけません」

 記者が4月18日朝の通勤時間帯の札幌・中央区北1条通で1時間計測したところ、自転車に乗る人は342人。このうちヘルメットをつけている人はわずか20人で、着用率は6%ほど。定着には至っていないようです。

 さらに道の条例では自転車に乗る際、ヘルメットの他に自転車保険の加入も努力義務となっていることはご存じでしょうか。

 ファイナンシャルプランナー 平野 敦之さん:「相手の賠償と自分のケガの補償これがセットになったものを一般的に自転車保険といいます」

 専門家は自転車保険の努力義務化の流れは全国的に広がっているといいます。

 ファイナンシャルプランナー 平野 敦之さん:「もともと兵庫県の方で加入義務化したのが始まりだと思いますが、そこから全国的に広がりを見せていてかなりの都道府県で加入義務化という形になってきています」

 大人も子どもも乗れる自転車。しかし、事故を起こした場合、大きな損害賠償につながることもあるといいます。

 ファイナンシャルプランナー 平野 敦之さん:「小学生、当時11歳の男の子が夜間自転車に乗っていて、歩行者の62歳の女性と正面衝突して女性の方は意識が戻らない状態になって、その時の判決で9521万円の賠償命令が出ています」

 専門家は事故に備え、自転車保険の加入を検討することに加え、家族で自転車の危険性についてもしっかり話して欲しいといいます。

 ファイナンシャルプランナー 平野 敦之さん:「刑事責任を問われた時にその後の人生が180度変わってしまうこともあります。お子さんに気を付けなさいと言ってもピンとこないところもあると思うので、多少具体的な事例も伝えながら事故に気を付けてもらうというのを言って聞かせるのがいいと思います」

 自転車が活躍するこの季節。改めて家族で安全について考えてみてはいかがでしょうか?

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