自転車の後部座席に乗った子どもが電柱などに足や頭をぶつけたり、車輪に足を巻き込まれたりする事故が、この5年間で200件あまり報告されているとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。
自転車の後部座席で足を伸ばした子ども。すると、道路標識の支柱と接触してしまいました。
国民生活センターによりますと、自転車の後部座席に乗った子どもが巻き込まれる事故が今年3月までの5年間で207件、報告されたということです。
横断歩道の「信号待ち」でも、支柱に気づかず走り出してしまい、身を乗り出した子どもがぶつかってしまったことも。
報告された中にはガードレールや車止めのポールに接触して大腿骨を折る重傷を負った子どももいて、座席から身体や足をはみ出して起きた事故の半数が骨折につながっています。
足を伸ばした状態で障害物にぶつかると股関節を開く形で大腿骨を折り、入院や手術が必要になる重いけがに繋がることが多いといいます。
国民生活センターは「後部座席の子どもからは前がほどんど見えないため、注意を払ってほしい」としています。
また、この時期、注意が必要になるのは後輪に足が巻き込まれる事故。
去年7月にはサンダルを履き、荷台に座っていた6歳の男の子が車輪に巻き込まれ、足を切るけがをしていて、国民生活センターは必ず幼児用の座席を使うよう呼びかけています。
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