消費者へ商品の購入時や、使用時のトラブルに関して注意喚起を行っている国民生活センター。普段は見ることができない商品テストのための施設が公開されました。
抱っこひもを使って自転車に乗っていたら、子どもがすり抜け転落!
身近に潜む“危険”を様々な方法で検証し、注意を促しているのが独立行政法人の「国民生活センター」です。
きのうは「必要以上に充電しすぎたモバイルバッテリーから火が出てしまった」という実際に起きた事故の再現テストが行われていました。
実は火を使う実験には強力なパートナーがいます。その名も「ウェンディさん」。燃えないよう、石膏で固められた手作りのマネキンです。黒く焼け焦げた肌がその活躍を物語っています。昭和の時代からテストで燃やされ続け、私たちに警鐘を鳴らしてきましたが、「なぜ『ウェンディさん』と名付けられたか誰も知らない」といいます。
テストには最新の機械も使います。大きな腕のようなこちらの黄色い機械。本来は自動車の組み立てなどに使う「産業用ロボット」ですが…、永久にボタンを押し続け、耐久性をテストするための「ボタン押しマシーン」に“改造”されました。
人の力が試される実験もあります。
施設のコースでバイクの事故を再現した際には…。
国民生活センター 仲野禎孝 課長
「(事故を)再現したらしたで、えらいことになったこともあった。思いっきり(事故を)再現して、テスト職員2人で宙を飛んでしまった」
幸い、職員にけがはなかったということです。
敷地には壮大な実験施設も…。
記者
「一見すると普通の住宅に見えるこちらの施設。実はこちらも商品テストのための施設なんです」
こちらでは家の中で起きる様々な事故を再現してテストすることができます。浴槽の高さも自在に調整でき、子どもが浴槽に転落しないよう企業や消費者に注意を促したといいます。
国民生活センター 仲野禎孝 課長
「消費者の方が困ったというような情報を様々受けてテスト着手するわけですので、問題が完全に対策されることを願って真実を突き止めることをいつも心がけている」
身近な生活の危険と向き合い今年で53年目。これからも変化する生活様式に合わせ商品テストは続きます。
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