概要欄
北海道知床半島沖で観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没した事故で、運航会社はほかの観光船との申し合わせに従わず、単独での出航を繰り返していたとみられることが分かりました。
観光船ドルフィン 菅原 浩也 社長:「同じ行動を取らないことが多々あった」
観光船カズワンが沈没した事故。
斜里町ウトロ地区では、事故が起きた場合も互いに助け合うために、複数の会社の観光船が一緒に出港するよう申し合わせていました。
しかし「知床遊覧船」は、たびたび単独での出航を繰り返していたということです。
観光船ドルフィン 菅原 浩也 社長「仲間同士で『ガスがかかってきたから帰ろうか』と言っても、そのまま行ってしまうことはたまにあった」
安全管理に問題はなかったのか。今後の捜査の焦点となりそうです。
地元の漁師:「とりあえず見つけてあげたいよね」
いまだ12人が行方不明で現場付近では、地元の漁船などによる捜索が行われました。
しかし、悪天候が響き手がかりの発見には至っていません。
地元の漁師:「手がかり一つでも見つけたいという気持ちで、漁師はみんなやったと思います」
海底の映像を見ることができる、民間の作業船「新日丸」は5月7日にも現場付近に到着する見通しです。
(KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字)