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京浜急行鉄道は5日夜、東京都千代田区の国土交通省で会見を開き、長時間の運休を謝罪した。同社の安全システムでは、今回のケースでも衝突を防げるはずだったが、急ブレーキは間に合わなかった。6日夕のラッシュ時間帯までの運行再開を目指すとしている。
京急によると、現場の踏切にはレーザー式の「障害物検知装置」を設置。電車が接近し警報機が鳴り出した時点で、高さ30センチ以上の物体を踏切内で感知すると線路沿いに設置された緊急用の信号が赤色に光り、運転士に危険を伝達。運転士は緊急停止する決まりだ。
現場の踏切から10メートル、130メートル、340メートル離れた位置にそれぞれ、信号機を設置。同区間で快特電車は120キロで走行し、京急は「最初の信号機でブレーキをかければ衝突しない計算」と説明する。
ただ、急ブレーキは間に合っておらず、京急幹部は「原因究明を急ぎたい」と繰り返した。電車の運転士は信号に気づき急ブレーキをかけたと説明しているが、どの位置の信号だったかは不明で確認を急ぐとしている。