愛媛県内は4月に入り交通死亡事故が相次いでいます。松山市でも21日に自転車に乗っていた中学生が車にはねられ意識不明の重体になっていて、警察はこの危機的な状況に22日、取り締まりを強化しています。
松山市東野の交差点では21日夕方、自転車で走っていた2年生の男子中学生(13)が軽乗用車にはねられ、ヘルメットをしていたものの意識不明の重体になっています。事故が起きた交差点には信号や横断歩道はなく、警察は軽乗用車を運転していた市内の77歳の女性から当時の状況を聞くなどして事故の原因を調べています。
現場は一夜明けた22日朝も通勤などで車が行き交い、警察によりますと普段から交通量が多い交差点といいます。
この事故も含めて今、愛媛では交通事故が相次いで発生。警察によりますと4月に入って特に死亡事故が立て続けに5件発生し、去年の同じ時期と比べ2件増えています。
警察は「危機的な状況」とし交通違反の取り締まりを22日から3日間に渡り強化。松山市内の道路では、警察官が持ち運び型のオービスを使い、通過する車が制限速度を超えていないかチェックしました。
愛媛県警交通指導課・渡邊和允警部:
「新生活に慣れてしばらく経ったのがこの4月下旬になる。これまで緊張感を持っていたのが緩んでくる時期になり、事故が増えているのではないか」
交通死亡事故のうち、多かったのが追突事故と出合いがしらの衝突事故。砥部町の道路では4月18日、信号待ちのミニバイクに後ろから大型トレーラーが追突し、女性が死亡しました。
渡邊和允警部:
「気温が高くなるとぼーっとして集中力が低下してしまうことがあります。そのようなときに追突事故が発生します。自転車も車もそれぞれの立場でルールをしっかり守り、止まるべきところは止まる。速度は落とすというのが事故防止につながると思います」
ゴールデンウィークも間近。運転に不慣れな人や慣れない道を走る人も多くなるため、警察は緊張感をもった運転を呼びかけています。
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