概要欄
交通事故の危険性を知ってもらおうと、栃木県下野市の中学校で11日、スタントマンによる交通安全教室が開かれました。
下野市の国分寺中学校では、スタントマンが自転車の交通事故をリアルに再現する交通安全教室が開かれ、およそ450人の生徒が出席しました。
この教室は生徒たちが事故の危険性を疑似体験することで、交通事故を未然に防止してもらおうと、JA共済連栃木が開いたものです。スタントマンが様々な状況で起きる事故を実演していきました。
例えば見渡しが悪い道路では…止まれの標識で一時停止しなかったため、車とぶつかってしまいました。
ほかにも片手運転やヘッドホンを付けたまま運転するなどのルール違反をしたことで加害者になってしまうケースや、歩行者優先道路を猛スピードで走る自転車にぶつかり被害者になってしまうケースが再現されました。
下野市と上三川町を管轄する下野警察署によりますと、2023年に署管内で自転車が関係する事故は32件あり、そのうち中学生が関係するのは2件あったということです。県警察本部によりますと栃木県内では去年(2023年)、自転車に乗車していた人が9人亡くなっています。
参加した生徒は「交通事故の恐ろしさを実感できた。安全確認を忘れずに自転車に乗りたい」「自転車は大丈夫、という意識がついてしまっていたので、左右確認と、教えてもらった後方確認もしていけたらと思う」などと話していました。