スタントマンが自転車事故を再現する交通安全教室が10月5日、三重県名張市箕曲中村の市立赤目中学校で開かれた。1年生約100人が参加し、交通ルールを守る大切さを学んだ。
交通安全教室は、地元のJAいがふるさと(伊賀市平野西町)が主催し、JA共済連三重や県警の協力で実施。同中では9割以上の生徒が自転車で通学しているといい、注意喚起のため実施校に選ばれた。
この日は、映画やドラマなどで活躍するスタントマンら7人が、路地から飛び出した自転車と車の衝突事故や、突然開いた車のドアに自転車が激突する事故、大型トラックによる自転車の巻き込み事故など、実際に起こった交通事故を基に演技を披露した。
大きな衝突音とともにスタントマンが宙を舞うと、かたずをのんで見守る生徒から「あっ」などの声が漏れた。生徒を代表してあいさつした太田陽菜さん(13)は「時速40キロであんなに衝撃があるとは思わなかった。交通事故の怖さを実感した。気を付けていきたい」と話していた。
名張署によると、同署管内で今年1月1日から9月末までに自転車が絡む交通事故は5件(前年同期比2件減)発生しており、死者は1人(同1人増)、負傷者は4人(同3人減)だった。5件中1件は中学生の事故だったという。
2021年10月5日