概要欄
スタントマンの交通事故再現を通して、事故の危険を学ぶ交通安全教室が1日、県立鹿島灘高校(鹿嶋市志崎、井上宏孝校長)で開かれ、1~3年の87人が参加し、事故を生む原因と安全対策を学んだ。
鹿嶋警察署とJA共済連茨城が主催。事故の恐怖を直視する「スケアード・ストレイト」という教育技法を用いて実施した。
シャドウ・スタントプロダクションの6人が講師を務め、傘差しや飲酒、携帯電話利用などのルール違反を伴う自転車走行を再現した。すれ違った歩行者が車体に巻き込まれたり、対面車との衝突につながったりする危険を演じた。事故防止のために、安全確認やヘルメット装着が必要なことを伝えた。
1年の溝口明奈さん(15)は「ヘルメットをかぶったり、自分自身ができることをしたい」と話した。2年の山形康平さん(16)は「(再現を見て)怖いのもあった。スピードの出し過ぎに気をつけたい」と気を引き締めた。
同署交通課長の江寺雅晴さんは「実際の事故を肌で感じてほしい」と話し、桜井和雄署長は「疑似体験を通し、どこに危険が潜んでいるのか学んでほしい」と期待した。
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