去年、首都高でトラックが乗用車に衝突し6人が死傷した事故で、トラック運転手の男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。裁判を傍聴した遺族は、会見で怒りをあらわにしました。
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事故から1年。
夫を亡くした遺族
「けさ夫のお骨に触れながら、ようやく公判が始まる、絶対にあなたのかたきをとると誓って家を出てきた」
父親を亡くした遺族は…
父を亡くした遺族(19)
「初めて(被告を)見たが、直接見て、自分の父はこんな人に殺されてしまったんだ。すごく悔しい気持ち」
家族を失った悲しみを胸に、裁判そして被告への思いを語りました。
去年5月。埼玉県戸田市の首都高速・美女木ジャンクション近くで、トラックが渋滞の列に突っ込んだ事故。乗用車に乗っていた船本宏史さん(54)ら3人が死亡し、3人がケガをしました。
過失運転致死傷の罪で起訴されたのは、追突したトラックを運転していた降籏紗京被告(29)です。
20日、遺族らも見守る中、開かれた初公判。降籏被告は、裁判長から起訴内容について間違いないか問われると…。
降籏被告(29)
「ありません」
背筋を伸ばし、はっきりとした口調で起訴内容を認めました。
当時、警察に対し…。
降籏被告(29)
「風邪薬をのんで運転した。ぶつかった時、意識がなかった」
体調が悪く、会社に申告したのに運転を代わってもらえなかったなどと話していた降籏被告。しかし20日の裁判で検察側は、降籏被告が事故の数日前に風邪を発症し、事故当日も38度台の熱があったとした上で…。
検察側の冒頭陳述
「降籏被告は発熱などで意識がはっきりしないことを運転中に認識していたが、『仕事ができないと言いたくない』『借金があり職場に迷惑をかけたくない』『事故を起こすことはないだろう』などと安易に考えて運転した」
そして、時速75キロから80キロで、直前までブレーキを踏むことなく、前方の車両に激突したと指摘しました。
法廷では、降籏被告が運転するトラックのドライブレコーダーの映像などが再生され、遺族らが涙を流す様子も…。
初公判のあと、会見を開いた遺族は。
船本宏史さんの妻
「私の主人が亡くなる瞬間のドライブレコーダー等を流されたが、その時も(降籏被告は)まったく表情も変えず、まるで他人のことのように、申し訳ないという気持ちなどまったく見られない表情」
当初、降籏被告が「運転を代わってもらえなかった」などと話していた点については。
船本宏史さんの妻
「当日、仕事を“休めなかった”という話、実際は“休まなかった”。極めて体調が悪いにもかかわらず、病院に行くことや休息を第一とせず、(眠気が出る)抗ヒスタミン薬配合の風邪薬の服用を繰り返している。眠気、集中力、判断力などの低下に影響しているということは明白」
杉平裕紀さんの妻
「当日、自宅を午前3時に出る。最後に(知人に)LINEしたのが午前1時40分。約1時間しか睡眠をとっていない。あきらかに故意だと」
あの日から、癒えることのない遺族の悲しみ。
船本宏史さんの妻
「供述調書を隅から隅まで何度読んでも、被害者や遺族への謝罪の言葉はまったくありません。それどころか検察官の取り調べに対し、『次に乗るなら中型かな』。3人も殺しているにもかかわらず、信じられない言葉ばかり発している」
「同じような犯罪が起こらないためにも、つらい思いをする遺族がこれ以上増えないためにも、降籏被告を厳罰に処するよう、司法ができる最大の量刑を与えてほしい」
(2025年5月20日放送「news every.」より)
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