北海道の知床沖で起きた観光船沈没事故ではいまだ12人の行方がわかっていません。そうした中、13日から2泊3日で知床岬周辺を捜索していたボランティアが、新たに頭蓋骨や衣類を発見しました。
佐藤俊記者:「捜索を終えた漁師たちが相泊漁港に戻ってきました」
大事そうに両手で抱えられたビニール袋。中には今回の捜索で新たに見つかった衣類などが入っていました。
捜索に参加した桜井憲二さん:「絶対どこかにあるだろうなというのがあったので、今回探しに行ってやっぱりあったなと」
捜索には地元・羅臼町の漁師など7人が参加。2泊3日の計画で歩いて知床岬を目指しました。
13日の早朝、羅臼町の相泊を出発した一行は海岸線を北上。テントで一泊したあと知床半島の先端へと進みました。そして、午前11時半すぎに啓吉湾の海岸線で頭蓋骨を発見したということです。骨の大きさなどから、女性のものとみられています。また、近くからは女性ものとみられるスニーカーやジーパン、下着なども見つかりました。
現場はクマの生息域でもあり、天候も悪く厳しい状況下での捜索だったといいます。
ボランティアのメンバーは、6月にも今回と同じ場所を捜索していましたが、当時は漂着物はなかったそうです。
捜索に参加した桜井憲二さん:「漂着物ってそういうものなので、沈んでいるものであっても、時間とともにまたあがるんです。今回みたいな例は、絶対あるなと思っていたので」
ボランティアが発見した頭蓋骨や衣類は、15日に警察に引き渡されました。警察は海上保安庁と連携しながら身元の特定を急ぐ方針です。
捜索に参加した桜井憲二さん:「探せていない場所も必ず何かしらあるはずなんですよね。なのでやっぱり家族のためにもっと…みんな協力して探してあげてほしいです」
【これまでの行方不明者捜索活動の経緯】
▼事故発生直後、4月には知床半島周辺で14人の遺体が見つかっています。
▼5月には国後島で2人の遺体が、6月にはサハリン南部で1人の遺体が見つかりました。この3人については「KAZUI」の乗客・乗員と、DNAのデータが一致していて、引き渡し方法をめぐり日ロ間で調整が続いています。
▼今回、新たに頭蓋骨や衣類が見つかった場所は、事故発生直後に多くの遺体が見つかった場所からも近かったということです
▼今回捜索にあたったボランティアは、警察や海上保安庁など、関係機関に対し徒歩などでの捜索の協力を呼びかけています
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