概要欄
群馬県伊勢崎市でトラックが乗用車に突っ込み、家族3人が死亡した事故から1年。この事故も飲酒が原因とみあれています。残された母親が胸の内を語りました。
去年5月6日、群馬県伊勢崎市の国道でトラックが対向車線にはみ出し、乗用車と衝突した事故。乗用車に乗っていた塚越湊斗君(2)と父親の寛人さん(26)、祖父の正宏さん(53)の3人が死亡しました。
捜査関係者などによると、事故直後、運転手からは基準値を超えるアルコールが検出され、トラックには酒の空き瓶が残されていました。
湊斗くんの母親
「事故が起きて以降も、飲酒運転はニュースで毎日のように聞く事故。起こす人は起こすんだなという感じ」
この事故で鈴木五郎被告(70)は去年9月、危険運転致死傷罪ではなく、より量刑が軽い過失運転致死傷罪で起訴されました。母親は検察の判断に強い疑問を抱きました。
湊斗くんの母親
「『ウソでしょ。なんで過失になるの』という驚きでした。あの事故の全ての原因がミスではない。故意によって起きた事故だと誰もが思う」
その後の遺族の訴えもあり、裁判は危険運転致死傷の罪で行われることになりました。母親は飲酒運転が必ず危険運転となる法律に変われば、悲惨な事故が1件でも減らせると考えています。
今月6日に改めて事故現場を訪れた母親の腕には、事故の2カ月に生まれた新しい命が抱かれていました。亡くなった湊斗君が「お兄ちゃんになる」と心待ちにしていた命です。
湊斗君の母親
「この子がいるから頑張れている。危険運転で認められる最長の刑が下されるように戦っていくしかない」
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