4月23日に北海道・知床半島沖で、26人が乗った観光船「KAZU1」が浸水後に遭難。これまでに、子ども1人を含む11人の死亡が確認された。15人の行方が分かっておらず、海上保安庁などによる捜索が続けられている。(4月25日時点)
北海道斜里町によると、乗客24人は9都道府県から訪れた10歳未満から70代の13の家族で、この中に福島県在住の家族も含まれているという。
福島県・内堀雅雄知事:「今後状況を見ながら、まず福島の方がどういう方がおられるのかということについて、やはりしっかりしっかりと情報を把握していく必要があると考えております」
4月25日の会見で福島県内堀知事は、現時点で具体的な情報は入ってきていないと話し、状況の把握を進めているとした。
福島県は、北海道庁などと連携して、北海道に置く事務所を中心に情報収集に努めるとしている。
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<多くの観光客が訪れる世界遺産・知床とは>
北海道の主要観光地のひとつ知床半島沖でおきた事故。知床は北海道の東部に位置し、JR札幌駅からだと車でおよそ8時間かかる。自然豊かで、動植物の楽園ともされ2005年に世界自然遺産に登録された。知床半島に位置する斜里町には年間およそ122万人が訪れている。この魅力を堪能するもののひとつが「観光船」。滝やヒグマなどを見ることができる。
<事故がおきた経緯>
大型連休前で、土曜日ということもあって乗員乗客あわせて26人が乗っていた。全員救命胴衣をつけていたと見られますが、見つかった11人は亡くなり、15人の行方がわかっていない。観光船「KAZU1」から救助要請があったのは、23日午後1時すぎのこと。「船首が浸水したエンジンは使えない救助してほしい」と。それから1時間ほどたち「船首が30度ほど傾いている」との連絡を最後に行方がわからなくなっている。
事故が起きた時間海上には「波浪注意報」などが出されていて、波の高さは3メートルほどあったと見られている。