北海道・札幌市内の防犯カメラがとらえていたのは、改造車とみられる1台の軽自動車が、その場を何度も旋回する様子。
車を止めた運転手が、タイヤのあたりを確かめる様子も映っていた。
その直後、付近の道路で、同じナンバーの車が重大な事故を起こしていた。
タイヤが外れ、近くを歩いていた小学校入学前とみられる女の子に直撃したのだ。
事故が起きた現場は、小学校や幼稚園が道路沿いには隣接していて、自転車だと押してのぼらないといけないくらいの急な坂となっている。
警察などによると、4歳くらいの女の子が父親や姉と一緒に坂をのぼっていたところ、近くを走行中だった車のタイヤが外れた。
タイヤは、下り坂を70メートルにわたって転がり女の子に衝突。
女の子は今も意識不明の重体。
事故直後に現場を通りかかった車からの映像には、タイヤが外れた車が傾いた状態で止まっていて、幼稚園の関係者だろうか、現場の状況を心配そうに見守る人々の姿も映っていた。
現場付近では15日、小さな子どもを持つ保護者から不安の声が聞こえた。
3歳の子を持つ父親「車のタイヤが飛んでくるなんて、さすがに想像できないですからね」
走行中のタイヤが外れる事故は、なぜ起きたのか。
事故を起こした軽自動車は、車体に釣り合わない大きさのオフロード用のタイヤを装着。
車高を高く改造している様子が確認できる。
そして現場には、タイヤを取り付けていたとみられるナットが外れ、路上に残されている様子も見られた。
専門家は、この車について“ひと目でわかる違法改造車”だと指摘。
そのうえで、危険性については...。
自動車評論家・国沢光宏さん「(ナットなどの)強度が足りなくなるので、タイヤの脱落事故も多くなる。専門家からすれば、ピストルや日本刀を持って歩いていることぐらい危ないこと」
警察は、軽自動車を運転していた会社員の若本豊嗣容疑者(49)を現行犯逮捕。
さらに関係者によると、事故を起こした車は他人名義だったことも新たにわかった。
警察が、車の整備状況などをくわしく調べている。
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